野村でNISAのCMを見ると日本人を海に飛び込ませるエスニックジョークを思い出す!

今年は大手証券や銀行が盛んにNISAのCMを流していますが、ガリバーの「野村でNISA」のCMはある意味シンプルでインパクトがあります。
 
NISAを既に申し込んだ「○○さん家も」「○○さん家も」と名前を連呼して、横並び意識・乗り遅れ感や不安心理・脅迫観念・疎外感・村八分意識等々に訴えかけるのは、さすが最大手証券はニッポンにおける商売の鉄則をよくわかっていると言うべきか!?
(↓野村公式のYouTube。見たことある人は見なくて良いです。見るのは最初の30秒だけでOK!)
http://www.youtube.com/watch?v=AbYn3LbtE-M
 
私はこのCMを見ると、日本人の国民性がオチに使われているエスニックジョークを思い出します!
様々な民族が乗船している豪華客船が沈没しそうになり、船長が乗客を海に飛び込ませるために民族性に合わせて声の掛け方を変えて、最後に日本人グループには「みなさん飛び込んでいますよ」と声を掛けると一斉に海に飛び込むというオチです。
 
では、NISA口座を申しこませ使わせる為には各国でどう訴えるべきかにシチュエーションを変えてパロディーにしてみましょう!?
 


ロシア人には、「今NISAに申し込めばウォッカをプレゼントします」
イタリア人には、「あっちで美女が沢山NISAに申し込んでいますよ。案内しましょう。」
フランス人には、「絶対、NISAなんかには申し込まないで下さい!」
イギリス人には、「紳士は非課税でスマートに株式取引するものです」
ドイツ人には、「金融庁の規則なので申し込んで下さい!」
アメリカ人には、「今真っ先に申し込めば、貴方はNISAのヒーローになれます」
 
日本人には、
「お隣の鈴木さん家も、向かいの佐藤さん家も、二丁目の深堀さん家も、皆さんが既に申し込んでいますよ。始めた人から非課税ですが今申し込めばまだ1月には開設できますよ。皆に乗り遅れないし、疎外感も恥ずかしい思いもせずに済みます!さあ、お早めに!」
 
きっと、このCMでテキメンの効果があるだろうことが悲しい限りですが、1960年代にドイツ人も驚きの「規則なので見なさい」と誰も強制しなくても(空気を読んで)NHK紅白を視聴率80%で見ていた国民性は、当時の少年少女達が今や老後を迎えて国民金融資産の大半を所有している現状では簡単には変われません!?
 
このCMがキッカケで投資を始める、あるいはバブルで痛手を負って避けていた人が再開するのは結構なことですが、この国では年齢層が高ければ高い程、皆が飛び込んでいる時には怖いから自分独りで海から上がる、あるいは船から静観しておく、という横に並ばない態度と自分本位の精神を学ぶべきでしょう。
 
「利己主義」と「個人主義」、「あまのじゃく(ひねくれ)」と「独立自尊」が全く区別できない人は、皆と横並びで団体バスに乗って旗を振って先導してくれる方向音痴の添乗員の後を金魚の糞でノコノコついていき集団で身包み剥がされてしまうのが相場の世界です!?
 
まあ、ブラジルレアルコースの投資信託に何兆円という巨額を集められる大手証券のCMにはシンプルだがその極意と哲学が集約されていると言えるのかも知れません。
(でも、その何兆円は結果どうなったのだろう?相場の雷は何故いつもそのバスを狙い打つ?う~ん、わかるような気がする!?)
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コメント

  1. 次朗とお金 より:

    なかなか面白いジョークですね。みんなで渡ればみたいなところですかね。

  2. 太助 より:

    みんなで渡れば、みんなが渡るから、皆がそう思うから、皆がー皆でー、で?自分とは何ぞや?みたいなところですかね。

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