サッカーW杯はドイツの優勝で幕を閉じましたが、ベスト4にはやはり優勝候補が残り、どこか優勝してもおかしくないメンツが揃いました。
その中でも、ボコボコにされて最弱だったのがなんと開催国のブラジル!
準決勝でドイツに1-7で歴史的大敗を喫し、3位決定戦でも0-3でオランダに敗れ、まるで奇跡的にベスト4に勝ち上がったアジアのチームが戦っているような弱さを晒しました!?
しかしながら、ドイツにボコボコにされた翌日のブラジル株価は1.8%の上昇を演じました!
ルセフ大統領の支持率低下→政権交代の可能性上昇→経済成長見通しの改善が連想され、セレソン大敗が結果としてブラジル経済の好転に繋がると市場は期待しました!?
私は半分冗談でネイマールがドリブル突破できなければ(セレソン敗退で)ブラジル株価上昇と書きましたが、ジョークにならないのがサッカー大国ブラジルの国民性!
残念ながら、ネイマール負傷というアクシデントが結果としてブラジル株価を押し上げたことを誰も否定できないはずだ!
更に言えば、コロンビアDFが悪質なファールでブラジル株価を押し上げた(風が吹けば桶屋が儲かる)訳だ!?
サッカーの勝敗で大統領の支持率が大きく変わってしまう国民性が原因なのですが、競技場の外では大規模な反対デモも行われ、セレソンにとっても応援してくれる国民ばかりではなく、それ故に勝利を国民にプレゼントしたいという強い気持ちが固さを招いてしまったのかなと。
(勿論、攻守の要が2人欠けたことは大きいが勝敗は左右しなかったでしょう。)
近年の大きなサッカー国際大会では、経済・金融・債務危機で旬な国が躍進するという法則が個人的には当てはまるように思います。
そういう意味では、今年1月に通貨の急落を招くショックを世界の金融市場に起こし、今もまさにデフォルト再発懸念を抱えているアルゼンチンが準優勝まで勝ち上がりました。
債務危機でマイナス成長に陥っているオランダはスペイン・ブラジルを撃破して無敗の3位です。
(一番旬なお騒がせポルトガルはグループリーグ敗退じゃなかったか!?)
まあ、債務危機に陥る国は大概サッカーが強いのですが、経済も絶好調のドイツはサッカーも世界1位で、勉強もスポーツもトップクラスで非の打ち所がない優等生のようで、サッカーだけはラテンに譲ってやれよドイツ!と思わなくもない!?
スペインとイタリアがグループリーグ敗退したのも債務危機が落ち着いてきたのが理由かな!?
イングランドも敗退したから4大リーグで決勝トーナメントに進んだのは優勝したドイツだけですね。
アフリカ勢も組織的なプレーをするようになったし、良く言えば欧州の弱体化ではなくサッカーのグローバル化が進んだということなのでしょうが、取り残されたアジア勢は一勝も出来ず・・。
逆説的に言えば、日韓戦で実力伯仲の手に汗握る熱戦を演じて勝った負けたと騒いでいる限り、世界は程遠いと言えるのかも知れません。
取り敢えずブラジルの株価低迷も長いので、W杯も負けて終わったことだし大統領を引き摺り下ろしてでも経済を上向きにして、同じフラジャイル5で最高値更新中のインドに続いて株価上昇を目指そう!