2016年04月04日

たわらノーロード新興国株式が低コストなのは確かだがインパクトいまいち!?

3月中旬に低コストのたわらノーロードシリーズに新興国インデックスが追加されました。
信託報酬は年率0.5346%(税抜0.495%)と確かにMSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動する投信としては最安です。

コストだけで新興国株インデックス投信を比較するとこうなります。
    信託報酬(税込) 信託財産留保額
(EXE-i     0.3904%   0%)
たわら     0.5346%  0.3%
DC(日興アセット)  0.594%   0%
DC(三井住友)  0.6048%   0%
i-mizuho    0.6264%  0.3%
他横並び(笑)  0.648%   0.3%

コストだけを見ればEXE-iが圧倒していますが、投資割合の90%はFTSE・エマージング・インデックスを対象とする等異なる点が多いので、単純には比較できません。
MSCI指数連動では二番手の日興DCに年間約0.06%のコスト差を付けています。

うん、やっぱり新興国でも「たわら」が圧倒で最高!・・・となりますかね?
是非論は別にして、たわらには0.3%の信託財産留保額が設定されていますが、DC日興は同様に設定していた留保額を約款変更して昨年0%に引き下げました。

NISAで新興国株インデックスを買って5年後に売るとします。
コストだけ見れば5年間ではたわらとDC日興はほぼ同等です。
ザックリ5年以内ではDC日興の方が低コスト、5年以上ならたわらの方が低コストです。
(勿論単純に信託報酬と留保額だけで判断して、その他は考慮していません。)

50年ホールドするなら、留保額は誤差でザックリ信託報酬だけ見てればいいのですが・・。
ということで「たわら」の頑張りには拍手しますが、新興国株に関しては大きなインパクトではありません・・。
勝手を言わせてもらうと、税込みで0.4%台の信託報酬で出して欲しかったですね。

更には、たわらの先進国株インデックスの年率0.243%(税抜0.225%)と比較すると倍以上のコストであり、まだまだ新興国株のカテゴリーは安いと言えません。
競争によってまだまだ下がる余地があります。

たわらに業界最安インデックスファンドの地位を奪われてしまったニッセイはまだ新興国株のカテゴリーを出していないので、首位奪還を仕掛けて来ることに期待したい!

また、0.648%で横並び複数の老舗インデックスシリーズの皆さん!
過去に頑張って囲い込んだ既存客からの集金率を守りたいのはわかるが、放置していれば新規は激減で既存分の移動も起こるでしょう。
先に走って資産規模の大きい方が顧客還元率を上げる余地も大きいし、インデックスファンドの宿命だから初心忘れるべからずで低コスト攻めで行きましょうね。

インパクトは少し足りなかったが、「たわら」が新興国株インデックスのカテゴリーでも有力な1番手候補となることは確かです。
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posted by 韋駄天太助 at 11:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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