ロバキヨ氏の有名な金持ち父さんシリーズの1冊で2004年に出版されたものです。
(私が少し古い本を紹介する場合購入していない可能性があります。
えっ、盗んでないって!住民税の有効活用!?)
ロバキヨ氏の金持ち父さん本は、私の投資に対するネガティブな考え方を変えさせてくれました。
勿論ベストセラーになった当時は全く興味がなく無視していたので読んだのは2年程前のことですが。
日系人という親近感もあり、日本の投資家でも大きな影響を受けた方も多いことでしょう。
このサクセス・ストーリーズには「金持ち父さんに学んだ25人の成功者たち」が登場し、投資に対し臆病・無知だった人達がいかに金持ち父さん本に影響を受け、経済的自由(ファイナンシャルフリー)を達成あるいはその途上で努力している過程をロバキヨ氏ではなく25人がそれぞれに語っています。
全体的に、収入も少なくカード支払い等の借金も抱え投資にもネガティブだった「お金のために働く」人達が起業と不動産投資により「お金を働かせ」経済的自由への道へと歩んでいくというお決まりのパターンで書かれています。
不動産投資の話ばかりなので、投資全般の本だと思って買うと落胆するでしょう。
ロバキヨ氏の不動産投資によるキャッシュフロー獲得こそ投資の王道であるとの考えが全面に出過ぎている気がした。
でも最初の部分で読者から金持ち父さんシリーズは良いのだが具体的に次に何に投資したらよいか教えてくれないとの意見に対し、それなら次に何を買うべきかを教えてくれる本を買えとダメ投資家への道を教えるところは彼らしい。
また、ロバキヨ氏の会社が販売しているキャッシュフローを学ぶボードゲームなどが如何に素晴らしいかと25人の話の中で何度も述べられており、「金持ち父さん」シリーズ本とあわせて宣伝が少しくどいと感じた。
批判していると取られそうなので、付け加えると私は氏の投資全般に対する考え方と噛み砕いた独特の説明に関してはファンである。
しかしながら、株式投資で「買って持って祈る」のは愚と論じ不動産こそ・・という論理の展開には賛同しない。
氏の不動産投資における成功体験により少しバイアスが掛かっていると読み流したほうが良いと思います。(私も祈ったりしませんけど)
この本は不動産投資を志す方と、自らを変えて投資で成功を収めつつある人の体験談を読みたい方にしか勧められない。
私が読んだ金持ち父さんシリーズの中では評価は一番低い。
一般的な投資家にとっては大元の「金持ち父さん貧乏父さん」と「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」を読めば充分だと思います。(これは素晴らしい)
因みに、ロバキヨ氏の考え方を知りたければヤフーファイナンスの連載コラムは無料で読めてお得です。
(1年位読んでなかったのですがまだ連載やってました。
→ [コチラ] )
これを読んで興味を持ってから本を買うのも良いでしょう。
評価:★★☆☆☆(星2つ)