中国A株ETFって野村の上証50と日興のパンダと2種類あるけど、どっちを買えば良いのだろう?

日本でも静かなブーム(?)でプチバブルと言われている中国A株市場ですが、これに連動するETFが日本ではなんと2つも上場されています。(野村vs日興)
 
中国A株の投信で一番純資産価額が大きそうな日興フォルティス『万里』が882億円に対して、上証258億円・パンダ93億円の純資産ですから、ブラジルよりはETFが認知され活用されていますね。
 
中国A株投信は特にコスト高ですから、ETFの優位性が際立ちます。
販売手数料3.675%の信託報酬2.5%程度が普通ではないでしょうか?(対してETFは信託報酬0.9975%!)
 
でも、せっかく2種類あるので使い分けて活用したいですよね。
 
ではこの2つを比較してみましょう!
 
結論書いちゃいますね。
コストは同じなのでリターンの高いほうを買うべし・・!?
 
次に進みます!
 
【対象指数の違いを理解すべし】
一番大きな違いは、中国A株連動ではあるが対象としている連動指数が異なります。
 


野村の上証50:名前の通り、上海市場の代表50銘柄を対象としています。
日興のパンダ:上海と深センに上場の流動性の高い300銘柄(CSI300指数)を対象としています。
 
上海50指数は上海A株指数とも異なりますが、似た動きをしますしメディアでよく聞く「今日の上海株価は・・%上昇・下落」で情報を追えますし、わかり易いと思います。
また毎日チェックしたい人には、サーチナで上海50指数の動きを確認することができます。
 
でも、より広く分散を望む方はパンダの方が深セン市場も含めてより多くの銘柄を対象にしているので適切です。
ただ、CSI300指数はメジャーではないので動きを追いにくいというデメリットはあります。
 
じゃあどっちのリターンが大きいかと聞かれても、私にはわかりません。
 
CSI300の方が今回の上昇トレンドでは勝っているようですが、それにとらわれずに上海の大型50銘柄に浅めに投資するか、上海・深センの300銘柄に広く投資するかで決めた方が良いと思います。
 
【指数との連動性に注意すべし(特にパンダ!)】
実はこちらの方が重要なのですが、指数との連動性には注意する必要があります。
 
野村の上証50と言えば、上場時にストップ高を演じて指数より遥かに上に乖離して連動できなかったことはよく知られていますね。(そして、その後は上海の大暴落です・・。)
 
しかし、流石に今は異常な乖離を見せることはないようです。(私が1年以上ホールドした感触では。)
野村は他にも外国株や通貨連動のETFを上場させているので小慣れてきたこともあるかも知れません。
 
問題は、日興のパンダです!
 
日興は他に外国株連動ETFを上場させていませんし、そもそもこのETFも野村のA株ETFにぶつけるために出したと推測されます。
そして、その連動性は・・ちょっと酷いようですね。
 
以下のグラフはここ半年の上証50(1309)とパンダ(1322)のパフォーマンスを比較したものです。
1309vs1322_090806.gif
 
5月までは似たような変動を辿ってきたことがわかります。
 
しかし、6月以降は上証50は上昇トレンドなのにパンダはほぼ横這いで推移して来た事がわかります。勿論この間、上海はアゲアゲでしたよね。
 
今日の時点で基準価額に対する乖離率は上証50が-2%に対してパンダが-7%でまだ大きな差があります。
 
前々回のブラジルでも書きましたが、下に乖離する分には買う側に有利なのでパンダの方が上証より5%割引で買えると考えるか、怪しいから見送るかは人それぞれ!
 
あくまで個人的な意見ですが、運用経験と流動性に劣る日興の方が野村よりもリスクは高いと思います。
 
従って、オススメするなら野村の上証50を選択する方が無難!
私が取るかも知れない方法は、分散の意味も含めて上証50に比重を置きつつもパンダの安いタイミングがあれば買い付けていく。
乖離が解消されればその方がリターンは上がるから。
 
女性読者の皆様におかれましては、くれぐれもパンダの方が名前がかわいらしいという思う壺の理由だけでは選択しないで下さいね!
 
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