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  • 投資信託の翌営業日約定の基準価額は二度推定を繰り返して予想可能!? | 経済的自由の実践投資備忘録

    投資信託の翌営業日約定の基準価額は二度推定を繰り返して予想可能!?

    12月になってから今年のNISA残り枠を全て埋めようかと思いましたが、新規で追加投資したい株価や為替の水準ではありませんでした。
    そこで特定口座の売却金額同額を同日にNISA口座で買い付けて手動ロールオーバーしようと考えたのですが、一部に口数での売却しか受け付けない銘柄がありNISAでの購入金額とピタリと合わせることが出来ずに困りました。
     
    そこで普段はやりませんが、当日売却注文を出す銘柄の約定基準価額を推定した上で逆算して売却口数を計算することにしました。
    これは当てずっぽうではなくそこそこの精度で推定可能なんですね。
     
    NISAで翌営業日約定の銘柄Aを10万円買い付け、同時に特定口座で同じ(似た)カテゴリーの銘柄Bを口数売却で10万円売却したい場合を考えます。
    注文したい日に把握している昨晩に更新された基準価額は約定日の2営業日前を基準としています。
    当然2日後の未来も不確実なのでそのまま口数計算に使うと売却金額もソコソコぶれてしまいます。
     
    まずは注文日の夜に判明する1営業日前をベースにした基準価額を推定します。
    推定と言っても、既に事実としては全て判明しているので割と精度は高いのですが、どこまで労力かけて細かく計算するかにもよります。
     
    SBI証券のQ&Aから「ご注文日の翌営業日が約定日となる投資信託は、ご注文日の当日の海外等のマーケットの終値を基に、円換算して算出されます。
    為替レートはご注文日の翌営業日、午前10:00頃の投資信託協会が定めるレートが適用されます。」
    基本はこの通りに計算するだけです!?
     
    単一指数なら簡単で、わかりやすいS&P500を例に取ります。
     
    【最新(昨晩更新)の基準価額 x (1+株価指数の前営業日騰落率) x (1+為替レート変動率)】
     
    S&P500の前営業日騰落率は簡単に拾えるはずで例えば26日終値ベースでは▲0.04%の下落でした。
    ドル円レートは前営業日と当日の午前10時のレートを拾い増減率を計算します。
    私は投信協会が定めるレートを知らないので、マーケットスピードからリンクを踏んで直ぐに確認できる楽天証券の10時算出ドル円レートを参照します。(増減率だけなので揃えて拾えば簡便な方法で何でもいいでしょう。)
     
    楽天の10時レートは例えば26日が157.31円、27日が157.96円になっているので、増減率は△0.41%になります。
    有名なslim米国(S&P500)の26日現在基準価額34,409円を例に取りましょう。
     
    今夜算出の基準価額はズバリ34,533円でしょう!(当たるかな?)
    種明かしは34,409円x(1-0.0004)x(1+0.004)の計算結果ですね。
     
    ここまでは既に事実としては判明している当日約定(前営業日ベース)の推定値なのでどうしてもブレるのはここからです。
    投信注文日に今夜の米国終値も翌営業日午前10時の為替レートも正確に当てるのは不可能。
    出来ることだけ淡々とやりましょう。
     
    データを拾うのはなるべく未来に近付く午後3時手前まで引っ張ります。
    【推定した前営業日基準価額x(1+最新の場中株価指数騰落率[or先物騰落率])x(1+現時点の為替レート変動率)】
    で翌営業日の基準価額を推定する他ありません。
     
    今日は都合上午前11時台で拾いますが、楽天証券のマーケット情報でS&P500先物は▲0.15%の下落、為替レートは157.5円付近となっているので午前10時レートに対して増減率▲0.3%。
     
    よって、本日注文翌営業日約定のslim米国株の基準価額は
    34,533円 x (1-0.0015) x (1-0.003) = ザックリ34,377円
    と推定されます!
     
    単一指数なら簡単なのですが、オルカンや先進国(コクサイ)指数の場合も考え方は同じで株価指数と為替レートの増減率を各国の騰落率と国別構成比で加重平均して計算すれば良いだけです!?
    と言ってもデータを拾うのも大変だし、努力したところで精緻な推定は不可能なのに虚しい労力になりかねません。
    特に米国で重要指標の発表がある日は日本時間で米国先物が△1%で推移していても翌朝に▲1%の終値で引ける(その逆も含めて)なんて普通に起こるので推定には限度があります。
    それなのにフランスの株価変動率にユーロ円の変動率かけて数%の国別構成比で加重平均するとか私はやりません。
     
    基本は米国株指数とドル円レートの変動だけ見て、米国構成比の高いオルカンにもコクサイ指数にも流用すれば良いと思います。
    (NASDAQ100ならS&P500ではなくその指数を使えば良いし、インド投信の推定なら午後3時前の場中インド株価指数騰落率とインドルピーのレートも考慮した方が良いですね。)
     
    まあ、この推定でそこそこ口数売却の金額を買付額に近づけることは出来ました。
    少なくとも2営業日前の最新基準価額で売却口数を計算するよりはマシでした。
     
    口数の計算だけでなく、基準価額がここまで下げたら買いを入れたい(ここまで上げたら売りを入れたい)という時にも使えるのでザックリ推定の仕方は理解しておいて損はないと思います。
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