【書評】「バフェットの教訓」メアリー・バフェット&デビッド・クラーク著

サブタイトルは「逆風の時でもお金を増やす125の知恵」。
 

 
バフェットの義理の娘がノートに書き溜めたバフェットの警句から厳選して紹介する構成になっている。
 
一冊丸々がバフェットの格言集とその解説である。
 
書評は素晴らしいの一言です。(この本というより、格言がです。)
 
素晴らしいので、私ごときがつまらない書評を書きたくない。
 
投資家としての教訓のみならず、人生の教訓に満ちている。
 
今回は、あまり有名ではなさそうな教訓をいくつか引用します。
 


「投資家としての成功に微積分や代数が必要なら、私は新聞配達の仕事に戻るしかないだろう」
 
「独力で考えることを心がけなさい。いつも見ていて不思議に感じるのは、IQの高い連中が見境なく人まねをしている姿だ。・・・(以下略)」
 
「世論調査に意見を丸投げすべきではない」
 
「七つの大罪のうち、最も馬鹿馬鹿しいのは“嫉妬”である。嫉妬心を抱いたとき、・・・(以下略)。」
 
「投資家を破滅させるのは経済ではない。投資家自身である。」
 
「株式市場の乱高下は、敵とみなすのではなく、友とみなしたほうがよい。また、愚行は参加するものではなく、利用するものである」
 
「ウォール街の連中の大多数は、会社や株の取引を、原材料の売り買いぐらいにしか考えていない」
 
「見境なく売り買いを繰り返す組織に機関“投資家”の称号を与えるのは、見境なく行きずりの情事を繰り返す人間に“ロマンチック”の称号を与えるのと同じである」
 
などなど。
(一番素晴らしい知られた名言は買って読んでください。)
 
 
一応本には解説が付いていますが、あまり読む必要もないでしょう。
 
この本は図書館で借りずに、人生のお供として永久保存版で購入し時々読み返すことをオススメします。
 
バフェットをリスペクトしている方は勿論、有名な人らしいけどよく知らないという方にもオススメしたい。
 
この本に1,500円を払って損したと思う人がいれば、私は神経を疑います。
 
(必勝法もありませんし、トレーダーさんには参考にならないかも知れません。)
 
評価:★★★★★(星5つ)
※私のバフェットバイアスありありの評価です。
 
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コメント

  1. 虎穴 より:

     こんばんは!
     
     仕事が暇すぎて、ここ数日、強化営業にかり出されて、疲労困憊な虎穴です。
     
     バフェットさん。私も数年前から感銘し続けています。本は亜種も含め最近また増えましたよね。私のところには日経新聞社の『銘柄選択術』があったりもしますが、彼の場合、技術というよりメンタルで参考になることが多いので、『教訓』の方が読み物としてはいいかもしれませんね(^^ゞ
     
     しかし、バフェットさんに限らず、成功している投資家(≠ギャンブラー)はみんなそろって「自分を持つ」ことの大切さを説いてますね。よく書評で「心構えが大切なのは分かったが、どうすれば勝てるかという方法が示されていないので星1つ」などというのを見掛けますが、まったくズレてると思います。
     
     技術なんて、日々変化する相場に対して有効期間なんてごくわずか。むしろ、謙虚に研鑽を積み重ね、自分の投資哲学やセオリーのブラッシュアップを怠らないようにすれば、どんな相場もむやみに恐れる必要はなくなると思うのですが…。ある意味、聖杯は自分の内にあり、賢者の書は白紙であるような(^_^;)
     まぁ、かくいう私もまだ揺るぎない哲学の確立にはまだまだ遠い浅学の身ではありますが(-_-;) 
     
     ※余談ですが、マイルール7を6段階クリアしたので、本日ユーロ円と豪ドル円、きつめS/L付きで逆指値買いしました。ボトムの81円台からだいぶ離れてしまいましたが、こればっかりは仕方ありませんね。

  2. 太助 より:

    こんばんは!
     バフェットを尊敬する人が、超長期投資・厳選少数銘柄でバリュー投資を真似してもなかなか上手くいかないと思うのです。
     私自身も投資スタイルは定まっていませんが、徐々にバフェット流に近づきたいという理想はありますが、あくまで理想です。
     そういう意味で、この本は幅広い投資家に勧められると思います。
     ※もう一回は下押しするかなと考えていますが、上手く行くといいですね。

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