このタイトルちょっとやり過ぎでしょうか?
他にも考えたんですよ。
「ウォール街の壁崩壊!マーケットの民主化への歴史的瞬間!」
「ウォール街3丁目の奇跡!毒を以って毒は制された!天の意思による無血革命!」
「ウォール街の悪夢!兵どもが夢の跡!金融工学に溺れ、奢り、そして本当に溺れた!」
まるでハリウッド映画を見ているようなスピード感と勧善懲悪ぶりなので、映画のタイトルに引っ掛けてみました。
しかし、懲らしめる主人公のヒーローは姿を見せない・・。
ウォール街の自滅のようだが自滅ではない。
未来に向かうため、不必要なものが淘汰されただけである。
LTCM破綻から10年、またエリートの傲慢・暴走により悲劇は繰り返された。世界中の人達に痛みを伴いながら。
理系のスーパーエリートを目が眩むような高報酬で引き抜いてきて、最先端の金融工学を駆使して作った英知の結集である「サブプライムローン証券」という大欠陥商品がウォール街の幕を引いた。
皮肉ではない。当然の帰結である。
それがわからないのは頭が良すぎるのだろう。
いくら良くても所詮人間ごときの頭脳と理論だ。
また、頭の良さと精神の成熟には何ら比例関係は見出せない。(私の経験則に過ぎませんが。ついでに言えば、年齢も。)
また、10年後にも無謀にも天に昇ろうとする傲慢な天才が馬鹿をやらかすだろうか?
市場を牛耳って錬金術で莫大な利益を得てきた投信銀行は、掌に収めていた筈の市場から空売りを浴びせられ退場を迫られた。
金融工学という悪魔を作り出しが、制御できずに自らが襲われ飲み込まれた。(デビルマンみたい!)
未来へ向かうために必要な浄化の過程で起こっている悲劇なので、恐れることはないと思います。
ただ、これまでの常識で市場の行方を予想することは難しくなってきましたね。
(原油がまた一気に130ドルって誰が予想できるの?)
でも、こういう状況を目にするとつくづく思うのです。
市場は特別な才能のない普通の人が普通に儲かる場所だし、個人投資家からお金を吸い上げる所ではない。
ちょっと間違った方向に行きそうだった資本主義に荒療治が施されているだけで、資本主義の発展が止まるわけではない。
共産主義がほぼ地球上から潰えたように、ウォールストリート資本主義も必要にして潰えるだけだと思います。(よく考えるとボロクソに言ってますね)
市場をラクラク現金自動支払機にしようなどと考えてはいけない!(全部飲み込まれますよ!)
[←参考になりましたら一押し。m(._.)m]