前々回の記事で期待した通り、クロス円の大幅金利差縮小を市場は好感して外貨買いで反応しましたね。
主要通貨の利下げを纏めると、
EUR:3.25%→2.5%(-0.75%)
GBP:3.0%→2.0%(-1.00%)
AUD:5.25%→4.5%(-0.75%)
NZD:6.5%→5.0%(-1.50%)
と、強烈に下げてきました。
かつ、どの国もこれで利下げ打ち止めとは言っていないし、言える訳がありません。
英国はなんと57年ぶりの低金利になりましたが、今後ゼロ金利予想の声も出始めました。
米国も次回FOMCで利下げが予想されますし、ゼロ金利が視野に入ってきます。
そうなると、意思がなく判断しない極東の国も諸外国との金利差が云々かんぬんと言いながらゼロ金利まで下げるでしょう。
クロス円は金利差縮小により円高には振れませんでしたが、大きく円安に振れることもなく軟調で円高継続です。
でも皆さん、円高の質が少し変わってきたと思いませんか?
大暴落をしてきたクロス円が予想以上の金利差縮小にもかかわらず、教科書通りとはならず、外貨買いで反応しました。
大暴落したからこそ、金利差縮小による円売り外貨買いの魅力減は織り込んでしまったと考えられます。
今後の金利差縮小に対しても大きな失望売りは起こりにくいと考えてよいのではないでしょうか?
今日のクロス円の軟調はドル円の円高に連れています。
ドル円は92円割れを起こしそうな所まで下げましたが、ユーロ円・豪ドル円は10月底値までは下げていません。
ドルストレートでのドル買いトレンドからドル売りトレンドに転換するポイントではないかと注目しています。
ファンダメンタル的にドルは売られなければおかしいのですが、市場からマネーが引き上げられ米国に回帰してしまったため、ファンダメンタルに基づかない(と私は思っている)ドル高がこの数カ月続いていました。
ドル円はどっちに振れるかわかりませんが、ドルストレートのドル売りトレンドは必ずやって来ると思っています。(直ぐにとは言いませんが)
その小さな兆候が昨日今日感じられたのですが、株価が底入れするまでは本格的なクロス円上昇にはならないでしょう。
株式市場は底入れでは?との声は結構ありますね。(当てになりませんけど)
金利差縮小で魅力ないから買わないと思っている人も多いかも知れませんが、資金のある方はこういう時にこそ買って景気回復を気長に待っていれば良いのではないでしょうか?
クロス円が魅力を取り戻す前に、誰も見向きもしない時にその他大勢より先に買っておくのが重要だと思います。
でも、何故かポンド円を選択してじっと持っていても、5年後も金利差は生じていないかも知れませんけどね!?
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