言いたい放題の巻!
民主党政権が誕生後まだ日が浅いので、特定の大臣や部分的なこと以外は批判しないように心掛けていましたが、どうにもこうにも先行きに不安を感じるので言います。
米国の財政赤字が前年度比3倍の規模に膨らみGDP比10%に達して1945年以来最悪の水準になりました。
ドル安の大きな要因の一つですが、医療保険制度改革もあり今後の見通しも不安視されています。
しかしながら、オバマ大統領は財政赤字の半減を公約に掲げているし、外国に国債を買わせているので、中国を筆頭にプレッシャーが掛かるので、安易な国債増発にはNo!が突きつけられます。
一方、日本も予想外に減った(どんな予想だ?)税収40兆円以下(以下って何兆円なの?)に対して、予算が95兆円程度(事項要求を加味すると97兆円だが、この見通しでも甘いらしい!?)になるとみられています。
そして、当たり前のようにマニフェスト実現のためには国債増発も仕方なしとの声が総理や閣僚から聞こえてきます。
ちょっと待った!
無駄遣いをなくして財源を捻出してマニフェストを実行するという約束で民主党は国民から信任を得たんですよ。
出来なかったら国債を発行するのかとやる前から問うのはおかしい、やるんです!と威勢よく言っていた方もいました。
マニフェスト実行を譲れないなら、もう一つ選択肢がありますよね。
国債増発ではなく、増税を前倒しで行う!
(これも公約違反か?国債は違うの?)
勿論これはできないでしょう。国民からの信任を一気に失ってしまうから・・。
でも、借金で賄うということは4年後の増税による国民の負担が増えるだけですよね。
さもなければ、借金返済を新たな借金で賄って自民党と同じく未来にツケを先送りし続ける無責任を続けるか?
(勿論借金による施策が借金を上回る税収をもたらすということもありえますが、誰も説明できないと思います。)
どう考えても正しい選択は、マニフェストに優先順位をつけて規模や金額を絞って、絶対増発するなとは言わないが無理なく返済できる範囲でバランスを取る事ですよね。
例えば、高校授業料無償化は当初から可能だけど子供手当は当初月1万円が限界なので今後財政状況を睨みながら増額する、となった場合に国民は納得できないほどワガママなのでしょうか?
(高速は千円のままでしばらく様子を見るとか?そんなことがどれ程大事なの?)
国民の多くは返すアテがなくても借金してでも実行しろと望んでいるのでしょうか?(子供が大人になって手当の借金払わされるのに?)
また、日本の国民は優しいので(?)国債増発に寛容かも知れませんが、マーケットはいい加減に許してくれないかも知れませんよ。
長期国債10年ものの金利がこの懸念に反応して上昇しました。
大きな懸念になれば、住宅ローン金利の上昇という形で国民生活を圧迫することも考えられます。(世の中甘い話はない!)
日本国債はほぼ国内で完結しているので国債増発は問題ないと考えている方が専門家(もどき)も含めて少なくないようですが、国であれ個人であれ借金は返す義務があり無計画に借金する奴は信用を失うのが当たり前です。
「コンクリートから人へ」で足りない分は、誰かのポケットに手をつっこんで誰かのポケットに移す機能を政府が担っている訳ですよね。
ゼロサムゲームなら、潤沢なバラマキに対して誰が痛みを伴う(=支払う)のかを明確にしないと4年間の税金猶予は悠長過ぎるでしょう。
世代間負担の著しい不公平を助長するだけです。
モラトリアムすべきはマニフェストではないのでしょうか!!!
モラトリアムすべきは無計画な国債増発ではないのでしょうか!!!
マニフェストありきで国債増発をモラトリアムしないのは間違いだ!
私は市場原理主義ではありませんが、市場は儲かる儲からないでシビアに評価しますよ、日本の財政状況と見通しの甘さと成長性を秤にかけて・・。
甘えは許されないって!
[←参考になりましたら一押し。m(._.)m]
コメント
またまたほえましたね!そうだそうだ!です。子供手当2万6千円なんて高すぎですよね。確か18歳までchild benefitが支給されてるイギリスもそんな高額支給じゃなかったような。高校生を持つ親になって、子供って高校になってからはるかにお金がかかるようになると感じたので、一部の余裕のある家庭は私立小中に行くかもしれませんが、公立義務教育でお金がそんなにかからない小中学生なんてそんなに手当てあげなくてもいいって単純に思っちゃうのですが。
メガバンク住宅ローンの基準金利は2ヶ月連続で上昇しているそうですね。私が借りているところは据え置きでしたが。
住宅を購入したときから変動金利でローンを組んでいますが、ここまでのところ金利選択は最良パフォーマンスで経過してきました。
しかしながら、ここからは固定金利にした方が良いかも知れませんね。
前も書いたような気がしますが、マニフェストは絶対ではないので、政権を奪取して今まで知りえなかった情報を知ったら、実現は困難であることがわかった、ということが出てきても仕方ないはずです。
それも無理してやっても、本当に意味があるのかどうか、世論を見極めてしっかり説明していってほしいですね。
確か2003年ごろだったでしょうか、日本がデフレで不景気だった時に長期金利は0.5%を切れたときがありました。
当時は債券バブルといわれていましたが当時に比べて現在の方がかなり状況が悪いにもかかわらず長期金利は1.3%前後です。
さらに現在一部の社債に関しては国債に対して利回りが逆イールドになっており、これはとりもなおさず国の信用が一企業より低いことを示しています。
すでに国債の買い手があまりいない(銀行などはお腹一杯)ことや先週の財政に関する信じられないような数字をみるかぎり日本の財政が「チェックメイト」になっているのはほぼ確実ではないでしょうか。
最後は個人資産の収奪が濃厚ですね。
先週の円安っぽい相場はそれを察知したところもあるのかもしれません。
そろそろ身の振り方を決める時期が来たように感じます(汗)。
アリスさん、
私も小中学生の頃に毎月2万6千円を投じてくれたら、もっとまともな大人になれたかも知れません・・。
いや逆効果のような・・。(笑)
少子化を解決しないと日本の未来はないと思うので、そこを重視して金も使うことに反対ではないのですが、財政とのバランスも考えて優先順位をつけてやって頂きたいものですね。
学力はあるのに経済的理由で大学進学をあきらめるとか、高校の授業料も厳しくて中退しなければならないとか、まずそっちの方が先だろと思います。
なぞペンさん、
固定金利か変動金利かは悩ましいでしょうが、何十年に渡って効いてきますから慎重なご判断を。
民主党は何が何でもマニフェストを実行しなければ支持を失うと考えているのでしょうが、国民に飴玉だけではなく厳しさを突きつけて選択を迫って欲しいと思います。
(子供手当は消費税何%分で賄うんだよ、どっちを選ぶのとか?)
オージーさん、
>国の信用が一企業より低いことを示しています
私も日本政府とトヨタのどちらに金を貸すか選べと言われたら、トヨタと答えてしまいます・・。(笑)
>先週の円安っぽい相場はそれを察知
私もそう思いました。
円売り材料も出てくると前回の記事で書いたのは赤字国債増発を意識していました。
返済プランを描けないのにホイホイ借金してしまう多重債務者のような国を私は自国と言えど信用しませんし、危機感があまりにも薄いのではと思ってしまいます・・。