ミスター円がまた登場して来て、色々と喋っているようですね。
「当面国債消化に問題はない」とか「子供手当全額支給を」「欧米型福祉を」とか、また適当なことを・・。
(当面だろ!当面の後はどうすんの?我々は当面を凌げばそれで良しってか?)
逆指標が登場したと思ったら、やっぱりドル円が90円割れを起こしていますね。(一連の発言が影響したのかは知りませんが・・。)
本題です。
米格付け会社のムーディーズが、
「最上級AAAを保持する米英独仏などの国債格付けは足元で安定しているものの、大型景気対策による財政悪化を受けて格下げまでの距離は縮まってきた」
とコメントしました。
財政規律を軽視していない独仏はともかく、投機立国で金融街の大失態の尻拭いを国(=国民)がさせられて財政を悪化させている米英は格下げされて当たり前でしょう。
(国家にとって大きなリスクである問題児の金融街をうまくコントロールできない限り、国債の評価も引き下げられて然るべき。)
また、ムーディーズはG7に含まれる先進4カ国のみならず、スペイン、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンについても、政府の財政管理状況がAAA維持の重要な要素との見方を示しました。
政府の管理状況なんて問われたら、ジャパン・ナッシングの国はどうなんるんだと、自分の金も管理できないポッポ総理にお国の財政管理が出来る訳ないだろと心配になりますが、日本はAAAではないから平気ですね!?
(じゃあ、このまま財政規律なしで大丈夫かなと、俺が死んだ後にと、先送りしそうですけどね、この国は・・。)
日本も含めて、まさにグローバル・ソブリン・リスク(世界的な国債信用懸念)という状況になってきました。
おっと、その名の通り、日本人に最も人気がある巨艦ファンドのグロソブ(グローバル・ソブリン・オープン)の危機ではないか!?
グロソブの2月のマンスリーレポートを見ると、
<格付け別構成比>
AAA 67.3%, AA+ 7.4%, AA 24.6%
<通貨別構成比>
ユーロ 37.1%
米ドル 18.9%
豪ドル 9.8%
カナダドル 7.6%
日本円 7.5%
英ポンド 6.4%
北欧通貨 12.7%(ノルウェー・デンマーク・スウェーデン)
今回ムーディーズがリスクを指摘したのが、米・英・欧州だとすれば、グロソブ投資先の75%程度に相当します。
(関係ありませんが、為替リスクはなくても7.5%の日本は信託報酬を引かれたらリターンがマイナスなのでは?)
海外投資の中でも、グロソブは格付けの高い先進国の国債を中心とした運用だから、比較的安心感があって人気があると思うのですが、格下げが相次げばそのステータスも維持できないでしょう。
(そもそもサブプライム証券にAAAを与えていた胡散臭い格付け会社のレーティングなんて信用してはいけないと個人的には思いますけど・・。)
これからは、グロソブよりエマソブ(エマージング・ソブリン・オープン)の方が安全かも知れませんよ!?
株式投資でも、先進国から新興国への流れがあるようですが、債券でも同様なのかも知れませんね。
少なくとも、GMや日本航空が潰れるはずないから一生株を持っていて安心だなんて感覚で、ブランドネームの米英(&日欧)国債に投資して安心だなんて砂上の楼閣だ!
先進国が時を経て更に先に進んでも、先進国なのだろうか・・?
栄枯盛衰・・。
ギリシャの神々よ、ギリシャを助けたってくれ~!
えっ、因果応報なのに助けられるかって?
日本の八百万の神々よ、助けてくれ~!
えっ、自業自得だって?
そうなの?この勝手に廻された莫大なツケを俺たちが払うのが?
(アンタ、イロイロと怒られるで!)
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