米国よどこへ行く?オバマ人気凋落民主大敗でねじれ&ばらまきベンは6千億ドル国債買い入れで基軸通貨人気凋落!?

米国にとって、いや世界にとって、転機となるビッグイベントが2つ同時に起こっているのかも知れません!?
 
FRBは昨夜のFOMC声明で、2011年の半ばまでに6000億ドルの国債を追加で買い入れる方針を表明しました。
 
この発表でNYダウは上へ下へと少し揺れたようですが、予想の範囲を大きく超えるものではなかったので、失望して売られるでもなく、イケイケで買われるでもなく、迷った挙句に「まあ悪くはなかんべえ」とプラス圏で引けた感じでしょうか?
 
ヘリコプター・ベンがドル紙幣を刷って刷って、撒いて撒いて、米国は救われるのだろうか?
 
基軸通貨の「強いドル」人気は凋落し、ドル安が米国株高をもたらすよりも、新興国株・コモディティー高、信用できない裏づけのない通貨から引き続き金にマネーが流れ込むって構図が当然思い浮かぶのだけれど・・。
 
バーナンキ議長は今回の決定がインフレを引き起こすことはないと主張しましたが、米国の国益重視が新興国にとっては大迷惑のインフレを引き起こすかも知れません。
 
新興国からは、世界最大の為替操作国、もとい、為替の機軸国によるドルばら撒き過ぎや派生的なバブル形成に対する懸念の声が早速上がっています。
 
もう一つの大きなニュースは、米中間選挙でオバマ民主党が大敗し、下院で過半数を失い、日本と同様にねじれ国会となってしまったこと。
 
熱狂的な支持を集めて大統領になったオバマの二年間に対して、米国民が下した評価でもあるのでしょうが、この期間にどんなスーパーマンが米国大統領をやっても評価されなかっただろうと同情する面もあります。
 
もう少し大きなトレンドで捉えると、先進国が同時期に連立政権やねじれという困難な政治状況に似通ってきたことは単なる偶然なのだろうか?
これまでも何度か触れましたが、「世界的な民主主義の行き詰まり」という大きな時代のうねりの中に居るような気がしてなりません。
(「民主主義の終わりの始まり」とは言いたくないのですが・・。[笑])
 
取り敢えず、日英欧の中銀会合とその発表が続くし、明日には米雇用統計が控えているし、材料消化不良のまま次々にネタが出てくるかも知れません。
 
でも将来に振り返れば、あの時の米政府とFRBのチェンジは後々の世界に大きな影響を与える出来事だったと刻まれるかも知れませんね。
米国にとって世界にとって、良き変化が今起こっているのだろうか?
 
にほんブログ村 為替ブログへ  [←参考になりましたら一押し。m(._.)m]

タイトルとURLをコピーしました