(投資にはあまり関係ない話。)
東京都知事選にワタミの渡辺美樹社長が立候補しました。
この件に関する否定的な意見には、当然都知事の立場による自社への利益誘導が疑われるという点があり、それは私も同じです。
かつて、ホリエモンが衆議院選に立候補した時はライブドア社長と兼務だったので、やわらちゃんの時の物理的に二足のわらじが可能かという問題以上に、経営者が立候補するなら自社が不利益になっても民の利益を優先させられるのかが疑われる訳で、厳しく問われるべきです。
渡辺氏は一応代表取締役を辞任したし、話を聞いてもホリエモンとは本気度が違うのもわかりますが、非常勤の最高顧問として引き続きグループ経営に関与するらしいので、疑われないように完全に経営から身を引いて欲しかったというのが私の本音です。
(それでも疑われますが、そんなことを言ったら民主党の岡田氏も生まれによりジャスコがどうのこうのと言われる訳で仕方ないでしょう。)
このような疑念があることを考慮に入れても、起業家として経営者として成功した人が政治家になるのは大歓迎です。
私は都民でもないし、今後誰が立候補するかもわからないし、都知事選で必ずしも渡辺氏を応援する訳でもないし、基本他人事です。
別に柳井さんでも、孫さんでも、三木谷さんでもいいのですが、起業家&経営者として実績のある人がもっと政治の世界に参入してくれば、日本を良い方向に変える可能性が高いと思います。(大企業のサラリーマン社長は対象外!)
まず第一に、政治家には経営センスがないので赤字で借金を膨らますが、まともな経営者が入ってくる以上に支出したり、返済計画もない借金を多重債務者のように繰り返すことはないだろう。
そして第二に、起業家なら「不作為の作為」を嫌い、前例がない施策を打ち出し実行する気概がある。更に駄目なら傷の浅いうちに損切りする判断もできるだろう。(この点でリスク回避型のサラリーマン社長は失格。)
渡辺氏と言えば、起業資金を貯めるために大卒で佐川急便のドライバーを1年間睡眠時間もないほど続けた武勇伝が有名ですが、政治家はエリートやお坊ちゃんでは駄目だと思いますね。
名古屋もそうなんですけど、地方の選挙はトップを民衆が選ぶことが出来るので面白いし盛り上がりますね。
勿論それは諸刃の剣で、とんでもない低次元の大衆迎合で票を集めて通っちゃう可能性もある訳ですが、それも含めてその地方の民度も試されている訳で・・。(笑)
そういう意味でも遅々として変革されない国政よりも、選挙一発で革命が起こせる地方の方が日本を変える力を秘めていると思います。
今後都知事選に、元たけし軍団の前県知事や二位じゃだめですかの現大臣や、78歳の元作家の現知事も皆立候補した方が盛り上がるよね。
新旧交代は選挙で正々堂々戦って行われた方が面白いよ。
(交代されず旧が選ばれるならそれは東京都民の民意で他県の者がどうこう言うこともないし。)
私は基本地方分権論者なので、名古屋もそうなんですが、横並びではなくそれぞれ個性的な政策を地方が打ち出して、上手く行ったものを他の地方や国が真似ることで日本全体が良くなる方向を目指すべきだと思います。
真似ることは天下一品の国なので、地方のリーダーは赤字を垂れ流さない経営センスがあって、民衆を説得するコミュニケーション能力があって、地に足を着けながら大胆な政策を実行できる人が良いと思います。(まあ、そんなスーパーマンがどこに居るって話だけど・・。)
そういう意味で、起業家兼経営者はそのポテンシャルが高いし、地方で着実な実績を残したリーダーが国のトップにステップアップできる仕組みが日本に必要なのではと思います。
東京・大阪・名古屋という日本の三大都市圏のリーダーに変革の意識を備えた人が揃えば、硬直ジャパンに地方から風穴を空けられるかも知れませんね。
[←参考になりましたら一押し。m(._.)m]