東電やJALは潰れないから安心!
米国債は世界一安心・安全な投資対象!
新興国は怖くて信用できないが、先進国は政府も国民もしっかりしているし、米欧株はボラも小さく安心!?
このような思考停止の固定観念に凝り固まった人にとって、今は非常に厳しい時代だと思います。
一例を挙げます。
つい数年前まで、BRICs等の恐ろしい新興国への投資はポートフォリオの1割に抑えましょうと、専門家と称する人達やファイナンシャルプランナーが親切に諭していました。
でも、今そこまで保守的なことを主張する人は少ないと思います。
世の中の諸行無常を鏡に映している市場を相手に、このように無理矢理視点を固定して未来が不変であるかの如くマニュアルを作って寄りかかり安住したがる人達が、ようやくマニュアルを書き換える時は逆指標に利用すべきなのかも知れません!?
彼らがBRICsに2割以上を割いても良いと(根拠と判断基準のわからない)お墨付きを与えたときは、爆発的上昇は終了し撤退時期に最適だったかも知れません。(未来永劫の話ではありません。)
前置きが長くなりましたが、新興国が先進国より恐れられる理由の1つに半端ないボラティリティーの高さがあります。
リーマンショックの時にも、ダウが1下げれば、新興国は2下げて、為替も含めて円ベースでは3下げるような半端ない損失が生じたのは事実です。
ところが、今回は新興国より米欧先進国の方が乱高下してますがな!
確かに8月上旬にダウが暴落した時には、ブラジルや中国がそれ以上に下げるケースもありました。(それでもボラは概して、新興国<ダウだったのでは?)
ところが先週木曜日も、米欧株は4~5%の下落を演じ、先進国では大暴落と言える下げ幅だと思いますが、新興国も勿論巻き込まれたが下げ幅は先進国より小さなものでした。
震源地が米欧だからと言えばそうですが、それはサブプライムもリーマンショックも同じです。
今回リーマンショックの再来かと一部で恐れられていますが、異なるのはダウが1下げ、それを受け新興国やコモディティーが2倍返しで下げ、負の連鎖が世界を何周もして何もかも下げるようなリーマンショック時の怖さはまだありません。
もうさあ、先進国株は投資で新興国株は投機だって、しょうもない固定観念は捨てた方が良いと思いますね。
最近のNYダウなんて「お前は銀先物か!」ってツッコミたくなる程の大乱高下だもの。
米欧国債だけじゃなくて、米欧株式も「投資不適格」で「投機的」に格下げした方がいいのでは!?
(ようやく、このオチに持ってこれた。日経平均は低ボラで投資適格になっちゃうけどね。)
固定観念でくだらないマニュアルを作って、30年毎月積み立てで分散投資しなさいって親切で言っていても、非常に無責任だと思う今日この頃です。
「自己責任」とは文字通り他人には一切の責任がないとアテにしないことなのだと思う今日この頃です。
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