特にインデックス投資の中では極めてメジャーですが、世界各国を勝手に「先進国」だの「新興国」だのと分類して株価指数を算出しているMSCIが、またもや韓国と台湾の「先進国」格上げを見送り・先送りしました。
韓国は4年連続、台湾は3年連続で格上げ方向の見直しが行われましたが、残念来年も引き続き見直すそうです。
本当にマジメに見直してんのか?
何度も落とすことで自分たちを権威付けようとしてない?(そこに利権なんかも生まれちゃったりしない!?)
日本相撲協会の横綱審議と比較して、密室・不明瞭度合いはどちらが上だろうか?
個人的意見ですが、韓国と台湾はさっさと「先進国」に引き上げるべき。
別に肩を持っている訳ではなく、どちらかと言うとその逆で、私は「新興国」市場に連動する指数は買いたくても、韓国と台湾の指数は買いたくないからです。(正確に言うと、韓台の高比率が気に入らない。)
「先進国」への格上げが検討される程だから、新興国市場の中での組み入れ比率もトップクラスであり両国で約25%を占めています。
新興国インデックスの投信でもETFでも、買えば全体の1/4は韓国と台湾株を買っていることになり、バランスが悪い。
明らかに「新興国」ではないし「先進国」ではないとしても「中進国」であり、新興国市場で1/4の規模を占めている現状はおかしい。
アジアでは香港・シンガポールが「先進国」に分類されていますが構成比は両者で2%程度であり、日本と合わせてもアジアは「先進国」で10%も占めていない。
一方、「新興国」に占めるアジアの比率はやたらと高く、韓国・台湾の引き上げは地域別のバランス均衡に繋がる。
また、証券市場の先進ぶりでは香港・シンガポールの方が(日本よりも)上だが、経済力・規模では韓国・台湾の方が上(日本よりは下)でしょう。
ということで、足りない部分はあっても全体のバランスを考えると、韓台の先進国への昇格が妥当な判断だと思いますけどね?
さて、今回大権威のMSCI様による格下げ見直しのまな板の上に乗った鯉、いや先進国が1つあります。
ギリシャ株が「先進国」の規模基準に合致していないので、今後「新興国」に格下げする可能性があるそうな。
あ~確かに分類では彼の国も先進国だよなと思いながらも、「New Emerging Country」に格下げっておかしいだろ!
新しく興ってないし、「古沈国」とか新しいカテゴリーを作った方が良いのでは!?
こちとら、高リスクだけど高成長に期待して「新興国」を買っているのに、何故先進国から落ちぶれるギリシャをぶち込まれないといかんの?
ギリシャがユーロ離脱でハードランディングの場合は「スタンドアロン市場」(独房?)に隔離されるようですが、先進国の父であり母たる大ギリシャ様がマイナスの高成長率で「新興国」市場はないだろ!(笑)
まあ、MSCIさんの好きにやって下さいな。
事件は会議室で起きてるんじゃない。アテネで起きてるんだ!?
たかが1民間会社の会議室で不明瞭な基準と判断で「先進国」だの「新興国」だの分類されて振り回されてはたまらない!
ギリシャに投資するか、韓国・台湾を安定的とみてアロケーションを増やすかは投資家がそれぞれの基準と判断で決めれば良い事!
商品をパッケージにせず、全部国別にばらして低コストでインデックス連動商品を個別に提供してくれれば結構!
先進国か新興国かを判断するのはMSCIではなく、投資家だ!