バレンティンの王越え本塁打とダルビッシュのメジャー奪三振王に見る日本の投高打低!

(野球ネタの雑談です。)
 
ヤクルトのバレンティン選手が約半世紀破られなかった王貞治が1964年に記録した年間55本塁打の日本記録を軽く更新し、60本まで伸ばしました。
この間に外人選手では、バース・カブレラ・ローズがこの記録に迫りましたが、いずれも終盤に敬遠策が取られて、正直言って過保護に半世紀守られた記録であったことは否めないと思います。
 
ひんしゅくを買うかも知れませんが、通算868本の本塁打という偉大な世界記録を持つ伝説の選手ですが実質は日本国内で有効な記録であり、レベル的にはメジャーで名も知られていない外人4選手と同等だと数字は現実を語ります。
つまり、王さんが仮に当時メジャーに挑戦していても本塁打王争いをできるほどに大飛球を量産出来なかったでしょう。
 
それはメジャーで通用しなかった選手が日本で王の記録に並んでいることと、日本では50本を打って王の記録に近づいた松井がメジャーでは全く本塁打王争いをできなかった(というより確実性で生き残ることを選択した?)事実からも推測できます。
私は別に王さんを批判している訳ではなく、日本での彼の偉大な記録に傷が付く訳でもなく、パワー勝負では日米野球に圧倒的な差があると言いたいだけです。
 
そりゃ体格を見れば一目瞭然で、米国選手のヘビー級ボクサーみたいな腕っぶしとスピードでバットを振るのだからどうやったって日本人(アジア人)は敵いませんって。
正直なところ、日本の50本=米国の20~30本換算が妥当ではないかと思います。
 
イチローも元同僚のバレンティンが日本記録を更新したことに「あのレベルの選手が・・」と思わず本音を言ってしまったようですが、確かにヤクルトに来てから学んで成長した面もあるのでしょう。
バレンティンには是非メジャーに帰ってもらって、メジャーでホームランキング争いできる次元の選手に成長したと日本野球のためにも証明して欲しいですね。
 


米国では今回バレンティンが敬遠されなかったことで日本も良い意味で変わったとの声もあったようですが、実際はペースが早過ぎて20試合も残して敬遠し続ける訳にもいかず皆が諦めたから・・という理由も大きいと思います。
また、イチローの日米通算4000本安打記録をメジャーが(本音では認めない人も沢山いるだろうが)しっかり祝福したことも大きかったかなと・・。
 
とにかく、日本人選手の弱い長打力を補うために助っ人外人を連れて来ておきながら、王の記録が破られそうになると球界一致団結して敬遠で逃げ回るという、ほな日本人だけで鎖国野球にせえやとツッコミたくなるようなこっ恥ずかしいシーンもこれで終わりですね。
フェアにオープンにと良い意味でのメンタルの変化もあったと信じたいものです。
 
その一方、日本から海を渡ったダルビッシュはメジャー2年目で奪三振王を獲得しました。
バッターとは違い、剛速球は丸太のような太い腕があれば投げられる訳ではありません。
日本球界No.1投手はメジャーでもトップレベルのピッチングが出来ることを証明してくれました。
他にも黒田・岩隈・上原もメジャーで大活躍し、日本球界でリーグ上位レベルのピッチャーはメジャーでも充分活躍できるという目安が見えたように思います。
 
メジャーと比較すると、明らかに日本の野球は投高打低です。
(だって、セリーグは当たればでかいけど大穴と言われたバレンティンとブランコが首位打者争いだもの。シュアな打撃が取り柄の日本人選手は何やってんの?)
 
日本の投手は進化を続けているように見え、一昔前は150kmを投げるピッチャーはリーグに数人しかいなかったのに今はチームに数人だし、高校生でもバンバン投げている。
一方、打者は昔と比べて長打力を含め進歩しているのだろうか?
やっぱりバッターは一番タイプのイチローや青木のように確実性で勝負できないとメジャーでは厳しいですね。
 
松井はちょっとタイプが違うけど、日本人がメジャーで成功するには
「柔よく剛を制す」
で、相手がバッターでもピッチャーでも馬鹿でかいモンスターだから、上手くいなせるタイプが成功しますね。
筋骨隆々が必ずしも有利にならないピッチャーの方がバッターよりも日本人の体格に合って天職なのでしょう。
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