今日から10月で2013年も残り3カ月となりました。早いものですね。
今日盛り上がっているのは、米時間で9月30日中にオバマケア(医療保険改革法)の変更を盛り込んだ暫定予算案を与野党で妥決できなければ。10月1日から政府機関の一部閉鎖が実行される。
カウントダウンに入っていますが、その可能性は極めて高いようです。
あれ、これってどっかで見た光景(デジャヴ)だ!
ちょうど9カ月前の大晦日から正月にかけても、米国は似たような状況でハッピーニューイヤーのカウントダウンなのか、財政の崖から落ちるカウントダウンなのかわからない状況でした!?
私は確か9カ月前も米暫定予算と債務上限問題は2013年の大きなテーマになると書いたと思いますが、実際は市場にとって無風と言ってよいほど影響を与えませんでした。
9月には米FRBが金融緩和継続をサプライズで決定し、リスク選好モードに一旦はなりましたが、その後頭を押さえたのは米与野党が予算を妥決できないリスクでした。
市場にとって今年の最難関と目された金融緩和縮小を一旦は無風で通過して、霧が晴れたかと思えたときに大きな落ちし穴が待ち構えているもの・・。
私は繰り返し書いていますが、時代の大きなテーマは「民主主義という理念とシステムの綻び」だと思います。
リーマンショック前後から民主主義のバカっぷりが世界中で噴出しているし、何ら正されていない以上はこれからも噴出すると思います。
だから、米政府・議会もやっぱり民主主義ってバカだよねと思わせてくれることはやらかしてくれるだろうと思っています!?
イタリアではベルルスコーニ元首相率いる政党で5閣僚が辞意表明し、連立政権崩壊が懸念され、フィッチは格下げを警告しました。
(この脱税・買春疑惑ジジイが一定の支持を集めて、結果政局を混乱させているイタリアの「民主主義」って・・!?)
ドイツの総選挙では、メルケル政党が圧勝し彼女の3期首相続投が決まり、不景気で民衆に引き摺り下ろされる国が多いユーロでわが道を行く安定した「民主主義」を誇っています!?
10月中は連立政権樹立に向けて様々な動きがあるでしょうが、大連立を組めば「ねじれ」が解消され議会は安定するが政策は政権内で妥協の産物となりかねない。(日本の前連立政権のすったもんだを見ればわかる通り!?)
「ねじれ」が残れば、米国のように決まらない・遅いという「民主主義」システムの綻びに翻弄される・・。
更に、ドイツ国民の意思に基づく独政権が南欧債務国家の未来にも大きな影響を与える訳で、これも現状のシステムがおかしいから!
欺瞞の上に立脚した「民主主義」が悪くも悪くも時々良くも未来を変えていくし、その積み重ねが(勿論日本を含む)今の世界でもある。
さて、2013年Q4は民主主義のバカっぷりショーの再演となり、市場をかく乱するのでしょうか?
再演のプロローグは本日10月1日に米国から幕が開くのか?
「民主主義」ってワンダフル!?