解約も頭に入れていたところでSBIグループによるTOBがあったのでサービス条件の改善も期待しつつ判断を保留していました。
SBI新生銀行になってからも動きは遅く、今月になってやっとSBI証券との連携で「SBI新生コネクト」が開始されました。
住信SBIネット銀行ハイブリッド預金の新生銀行版と考えれば良いのですが、その条件や内容はかなり異なっています。
「SBI新生コネクトは、SBI新生銀行にお預け入れいただいている円普通預金から、SBI証券における投信積立の設定金額を自動入金するサービスです。また、SBI証券口座で当日使わなかった資金は自動的にSBI新生銀行口座へ出金いたします。
※投信積立自動入金及び自動出金はお客さまのご希望に合わせて「利用する」「利用しない」をご設定いただけます。」
概要説明にある通り投信積立設定金額だけを銀行から証券に「コネクト」してくれるだけで、ハイブリッド預金のように銀行口座に資金を置いたままSBI証券各種商品の買付余力に反映してくれるような便利な使い方は出来ません。
うーん、このサービス自体には殆ど魅力は感じないのですが、SBI新生コネクト最大の魅力は契約しているだけでダイヤモンドステージにランクアップして最上級の特典を受けられることです!
「SBI新生コネクトはステップアッププログラムの判定対象で月末最終営業日15:00の時点でご利用のお申し込みが完了していると、翌々月からダイヤモンドステージにステージアップします。」
最上級のダイヤモンドで受けられる優遇は複数あるのですが、なんと言っても円普通預金金利が年0.1%になるのが最大のメリットでしょう!
これに9月28日まではキャンペーン金利0.1%上乗せで年0.2%の高金利となりますが、4月中に申し込んでもダイヤモンドが適用されるのは6月からになり実質4カ月弱の上乗せなのであまり釣られるべきではないでしょう。
重要なことは、SBI新生コネクトを申し込むだけで普通金利(税引前)が年0.1%にアップするということ!
この他にダイヤモンドで他行宛振込手数料が月50回まで無料となりますが、私には使い切れませんし特に魅力的な優遇ではありません。
私は投信積立自動入金には興味がないので使うとすれば自動出金サービスですが、出金額とタイミングは「毎営業日15:30時点の当日出金指示可能額から、SBI証券留保額を差し引いた金額で、16:00頃にSBI新生銀行口座に着金」となっています。
私の理解では他行宛てなら通常翌営業日出金となるところが1日早い当日出金が可能で、SBIハイブリッドなら日付が変わってから証券口座から振り替えられるところをSBI新生コネクトなら当日夕方に振り替えられるメリットがあるのだと思います。
また、常に証券口座には100万円残しておきたいなら留保額を100万円に設定しておけばそれを越えた金額だけ毎日SBI新生口座に出金してくれると。
さて、SBI新生コネクトとSBIハイブリッド預金は併用できずにどちらかの選択になるのですが、どちらが有利でしょうか?
ハイブリッド預金の金利0.01%は何の魅力もありませんが、SBI証券口座の買付余力に反映されるし、多くのネット証券に即時入金対応する普通口座を含め住信SBIネット銀行自体の使い勝手はとても良い。
それに比べてSBI新生銀行の即時入金対応はSBI証券と(不思議な?)提携関係にあるマネックス証券程度ではないでしょうか?
但し、これはほぼ手間の問題で月振込50回無料内で他証券会社にも多少の時間差で振り込めます。
また、SBI証券では新生側にログインせず証券取引画面で即時入金手続きが完結するので手間は掛かりません。
比較的大きな金額を動かす場合は1日あたりの振込限度額も注意ですが、SBI新生の振込限度額は200万円の上限設定だが、手続きフォームにて1000万円まで、電話による手続きで1000万円超も可能なので、一度手続きして上限を自分が問題ない水準に引き上げておけば問題ありません。
ということで、使い勝手は落ちても単なるダイヤモンドステージ狙いで「SBI新生コネクト」に申し込んでみようかと思いますが、申込には注意が必要です!
4月中に申し込んでもダイヤモンドが適用されるのは6月からになるので、その間は例えば私の場合スタンダードで月間無料振込回数も1回しか与えらていないし金利も低いのに新生口座へ自動出金されても不都合が多い。
よって、ステージ判定日となる月末最終営業日の4月28日に間に合うように申し込み、不便な期間は1カ月に留める。
私の場合「投信積立自動入金」は不要なので「利用しない」に設定、「自動出金」も金利0.2%適用となる6月以降に使いたいだけなので申込時には「利用しない」に設定!
これって「SBI新生コネクト」には申し込むがサービスは全く利用する意思がないことを意味すると思うのですが、ダイヤモンド判定条件となる「SBI新生コネクトのご契約」は満たすはずです!
使って試してみないとわからないことも多く、あまりにも使い勝手が悪ければSBIハイブリッド預金に戻せばいいだけなので、取り敢えずお試しで「SBI新生コネクト」に乗り換えてみようと思います!

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