三菱UFJ国際投信は8月18日付けでeMAXIS Slimの信託報酬を9月8日より引き下げるとプレスリリースしました!
eMAXIS Slim全世界株式を(オール・カントリー)(除く日本)(3地域均等型)と3種類出していますが、何れも信託報酬を「0.1133%以内」から「0.0575%以内」へと約50%も引き下げます!
少し腰が重く迷いがあったことも感じられますが、野村アセットマネジメントの「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」に対して追随値下げが必要と判断したようです。
と、ここまでは日経新聞も報じていた内容ですが、実はもう1つのサプライズ(!?)値下げが発表されました!
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」の信託報酬(税込) 「0.1859%以内」から「0.1518%以内」へ!
いや、こっちは聞いてないよ!
野村の「はじめてのNISA・新興国株式インデックス」は引き下げ前のSlim信託報酬に合わせていたので、Slimが積極的に下げる理由はありません。
どうやら6月に設定された「SBI・V・新興国株式インデックスファンド」の信託報酬(税込)「0.1438%程度」に遅れて対抗値下げしたようです。
Slimの信託報酬(税込)の方が若干高いのですが、SBI・VがバンガードFTSEエマージングマーケットETFをマザーファンドとして、この管理報酬0.08%に消費税が掛からず、ファンドの信託報酬として年0.0638%(税抜:年0.058%)を上乗せしているので、税抜きベースでは0.138%程度の信託報酬になります。
これは全て消費税の掛かるSlim新興国の信託報酬(税込)0.1518%=(税抜き)0.138%にピタリと一致するので、Slim新興国の信託報酬を税抜きベースでSBI・Vにピタリと合わせるための引き下げと見て間違いありません!
新興国の引き下げは並行して検討され野村オルカン対抗がなくても行われたのかも知れませんが、同時発表されたということは野村オルカン対抗が迷いの背中を押した可能性も高く、オルカンから別カテゴリーへの信託報酬波及引き下げ効果第一号かも知れませんね!?
さて、eMAXIS Slimが動いたことで他社も追随を迫られることになりそうです。
全世界株式では「たわら」が引き下げ前のSlimに並んでいましたし、新興国株式では「たわら」「ニッセイ」「野村はじめて」が並んでいました。
単純にSlimに合わせるだけではなく下回ったり(即追随対抗され互いに削り合うだからまずないと思われるが)、全世界と新興国以外のカテゴリーで引き下げを仕掛けてくる運用会社があれば面白くなりそうです。
特に出し抜きを封じられた野村様ですね、新興国での追随引き下げは必須だが天下の野村がセコセコと新興国のコバンザメ値下げだけで済ませるのか?三菱UFJ国際とeMAXIS Slim潰しに打って出て仕掛けるのか?
取り敢えず、遅ればせながらのeMAIXS Slim新興国の信託報酬最安値レベルへの引き下げを評価します!
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eMAXIS Slimが全世界の信託報酬を野村同等へ引き下げと共に新興国株式を再度国内最安水準に!
