SBIホールディングスが7月26日にフランクリン・テンプルトンと共同で日本における資産運用会社を設立することで合意書を締結したと発表しました。
驚くことにまだ日本では解禁されていないビットコイン等の暗号資産ETFを提供することも目論んでいる、というよりそれを主眼として設立されるようです。
素人目線では規制緩和に保守的で臆病で亀のように遅い日本で暗号資産ETFの解禁なんていつになるのか、そもそも解禁されるかも決め打ち出来ないと思うのですが、SBIは直接金融庁とも接点を持ってある程度の情報を掴んでその方向性に自信があるのでしょうね。
確かに米国以外でもビットコインETFの上場は増えているので、右見て左見て無駄に石橋を叩いてから渡る日本が競争上でも世界に大きく後れを取らない為にもそろそろ解禁に向けて前向きに動き出してもおかしくはありませんね。
フランクリンは既に現物のビットコインETFもイーサリアムETFも米国で上場させているので運用ノウハウを持っています。
日本で暗号資産ETFを解禁するならその前に税制を整理する必要がありそうです。
直接取引が総合課税のままで、暗号資産ETFを特定口座で持つ場合は源泉分離約20%課税で現物株・ETF・投信と損益通算でき3年間の損失繰越も可能になるのなら、信託報酬を取られてもETFが圧倒的に選好されるようになってしまうのでは?
日本における暗号資産ETF解禁に向けた道のりがそれ程平坦で短いようにも思えません。
さて、実は私がSBIとフランクリンの提携でビットコイン以上に注目していることがあります!
日経の暗号資産に着目した報道の中でサラリと書かれていましたが、「現段階では日本国内のデジタル資産の市場が育っていないことから、まずはフランクリンが海外で提供するインドやブラジルなどの株式のETFを投資対象とした投信を日本で販売する見通しだ。25年度中の商品提供を目指す。」
インド投信はお腹いっぱいですが、つまり25年度末までにSBIとフランクリンの共同会社がブラジル株投信を出すと期待して良いんですね?
フランクリンは米国で国別ETFを沢山上場させているのですが、経費率が非常に低廉で先進国は0.09%、ブラジル(FLBR)を含む新興国は0.19%の設定が標準です。
これに投信側で儲けを乗せてもブラジル投信を信託報酬0.3%から0.5%で設定できるのではないでしょうか?
因みにテンプルトンがどの国をETFで出しているかをザッと拾うと、
【経費率0.09%】日本、香港、豪、カナダ、ドイツ、韓国、スイス、英国
【経費率0.19%】台湾、インド、ブラジル、中国、メキシコ
となっていますが、これらを全部投信で組成して出して下さい!
「フランクリンが海外で提供するインドやブラジルなどの株式のETFを投資対象とした投信」とはまさにこのカテゴリーを主眼にしているはず!
報道内容からはSBIもビットコインETFが解禁されて提供できたとしても26年度以降になると考えていると思われ、まだ先の話です。
その前にテンプルトンが米国上場する低廉な国別ETFを対象とした投信をドンドン出して行きましょう!
まずはSBIとフランクリンのタッグにより実現するブラジル(FLBR)を対象にした投信組成を期待します!
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SBIがビットコインETF解禁に向けフランクリンと提携!ブラジル投信組成にも注目!?
