2025年05月26日

ブラジルの株価指数がトランプ関税ショック後に関税漁夫の利で最高値更新

ブラジルの株価指数ボベスパが5月13日に史上最高値を更新しました!

各国の株価が(第1次と言った方が良いのかも知れませんが)4月のトランプ関税ショック後から回復基調にありますが、私の知る限りゴールドでもないのに最高値を更新した国はドイツとブラジルだけです。
(調べた訳ではないので他にもあるかも知れません。)

ブラジルの特徴はそもそもトランプ関税ショックによる下落が極めて限定的だったこと。
チャートで見ると、押し目にすらなってないような周期的な下落変動にしか見えません。

トランプが発表したブラジルに対する関税が10%と低かったことが大きな要因ですが、実はトランプ関税がブラジルを利するという見方があります。
対米国では確かにマイナスの影響ですが他国よりはマシな低い関税であり、それよりも米国が世界の主要国に課す高関税によりブラジルの貿易が増大する好影響が期待でき、むしろトランプが関税で暴れてくれた方がブラジルは利益を得られると・・。

特に米中の関税と経済摩擦が激化すれば、中国は米国からの輸入を減らして農業・資源大国のブラジルからの輸入を増やすと期待されます。
また、米国輸出減を補うために必死な中国から南米の大国であるブラジルへの輸出と共に工場建設やインフラ投資が期待できます。
これはEUに関しても同じことが言えて、もし本当にトランプが50%の関税を課すならブラジルにとってはシメシメであり、自国に対する10%関税のマイナスなど補って余りあるメリットをブラジルにもたらしてくれるかも知れないと。

ブラジル政府も表立ってはトランプ関税を批判していますが、本音は自国に10%のままで中国・EUにはどんどん高関税を掛けてくれよ!米国が対中・対EUで減らした需要は代わりにブラジルが頂くから!トランプもっとやれ暴れろ!と心の中では思っているはず!?

ドイツ・ブラジルに続いて最高値更新しそうなのは英国とインドあたりかな?
やはり関税の影響が小さいか、むしろ関税により好影響も期待できる国々の上昇が大きいですね。
トランプ関税ショックにより米国・ドル離れしたマネーが行き先を探して取り敢えずこれらの4カ国が選好されたという形ですね。

これが中長期のトレンドとなるのかはわかりませんし、各国の関税率もまだ決まっていませんし、トランプに振り回されつつどう転んでもブラジルは固い!という流れになれば私にも多少恩恵があるので(トランプの応援ではなく自力本願での経済成長を)ブラジル頑張れ!
posted by 太助 at 12:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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