ハンセンテック指数に連動する
「グローバルX チャイナテックETF」(銘柄コード:380A)
が6月24日に東証上場します!
信託報酬は税込0.4135%以内で可もなく不可もなくと言ったところでしょうか?
グローバルXは既に香港市場で「グローバルX ハンセン・テックETF (02837)」を上場させ運用していますが、こちらの経費率は0.35%で設定されています。
ところで何故商品名を日本向けには「チャイナテック」に変えたのでしょうかね?
少々の知名度はある「ハンセンテック」指数を前面に押し出した方が良かったように思いますが、香港の商品名とも被らせたくないという意図もあったのでしょうか?
上場先は異なるものの同じ会社が運用する香港市場のハンセンテック指数に連動するETFであり、東証ETFが単に香港ETFを100%買い入れる形になるのかはわかりませんが、少なくとも運用は香港オフィスに丸投げして一体化するはずで香港ETFの経費率0.35%に日本側で少し上乗せして信託報酬税抜0.375%なら妥当なコストと言えます。
日本の証券会社で香港ETFを直接買いに行けば小さくない売買手数料と為替手数料が掛かりますが、東証ETFならこれらのコストを回避できるので上乗せ信託報酬など誤差程度です!?
ハンセンテック指数自体が2020年7月からの算出開始と歴史が浅く、グローバルXの香港ETF上場も2023年と最近です。
細かい条件を省略すれば、香港上場企業のうち代表的なテック関連30銘柄から構成される株式インデックスで、1銘柄の組入比率上限8%に設定されていると覚えておけば充分かと。
組入比率7%以上の上位5社を見ると上から、シャオミ(小米)・テンセント・アリババ・SMIC(中芯国際)・美団(メイトゥアン)と日本人にも名の知れた企業名が並びます。
他にもJDドットコム・シャオペン・バイドゥ・レノボ・ビリビリ・キングソフト等が組み入れられています。
しかしながら、ハンセンテック指数は歴史も浅くナスダック関連指数のように長期的には強い右肩上がりと信頼(と乱高下と大暴落)を長年示して来た訳ではなく、むしろ低迷停滞の時期と重なりました。
今年の1月に米国ハイテクにとっては脅威となるディープシークショック、香港上場のハイテク企業にとってはディープシーク波及期待とチャイナテック企業の強さ再評価でハンセンテック指数にもフォローの風が吹き始めました。
ヤフーや楽天(←一例であり他意はありません、個々には頑張ってると思いますが世界の中で存在感は?)の国で平和ボケしながら「自由と民主主義のない所にはイノベーションが生まれない!(キリッ!)」とか現実に目を閉じて耳を塞ぎ寝言を言っていても、どう見たって世界の中で米国に準ずる強力なハイテク先進国は中国であり、ハンセンテック指数はそれらの企業群をカバーしています。
(BYDも最近の銘柄入替で採用されたので今後はハンセンテック指数の上位銘柄になりそう。ファーウェイは非上場。)
でも、テック指数の前に香港ハンセン指数や中国H株指数に連動するETFを先に上場させれば?
そう思うやん!ご指摘はご尤も。
でも、実際に本邦投資家の食いつきが良いのはハンセンテック指数連動ETFだと思います。
それに王道をニッチ狙いのグローバルXに期待するのは間違いですし。
私ならオルカンや新興国インデックスファンドで既に中国株をそれなりに組み入れているとしたら、スパイス的に更にトッピングしたいのはハンセン指数でも中国H株でもなくハンセンテック指数ですね。
ハンセンテック指数を中国版ナスダック指数と呼ぶには似て非なるし足りないことが沢山あると思いますが、現状はハンセンテック指数以外に適切なインデックスは見当たりません。
香港と時差1時間の東証でテンセント・アリババ・シャオミ・BYD等の中国有力ハイテク企業群を為替手数料なしの購入手数料ゼロ円でパッケージ買いして年間信託報酬約0.4%の維持費なら安いものでしょう。
「グローバルX チャイナテックETF」(380A)の東証上場でそれが可能になるので歓迎ですね。
2025年06月06日
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