SOMPO123先進国株式が運用期間3年を越えたのでレビューしてみましょう。
【純資産総額】
3年経過後に6月30日現在で40.62億円は少ないと言わざるを得ません。
対抗となるMSCIコクサイ指数連動ファンドの御三家は1兆円に迫っているので、パイを奪うことには成功していません。
【Slim先進国との騰落率比較】
コクサイ指数連動ファンドの一例としてeMAXIS Slim先進国株式インデックス(除く日本)を選び、SOMPO123と騰落率を比較してみます。
3カ月間 6カ月間 1年間 3年間
ベンチマーク 7.5% ▲1.6% 3.9% 73.6%
Slim先進国 7.5% ▲1.6% 4.0% 74.3%
SOMPO123 6.4% ▲1.7% 2.7% 72.7%
6月30日時点の比較でベンチマークはSlim月報記載のMSCIコクサイ指数としていますが、残念ながら過去3年の4期間全てにおいてSOMPO123がSlimに劣後しています。
【総経費率等】
第3期の運用報告書で確認すると総経費率0.15%との記載がありますが例によって売買手数料等を含まないので、それらを含めた全経費率は0.182%になります。
Slim先進国第8期の全経費率は0.124%です。
これらには信託報酬を含むので分解して比較すると、
信託報酬 その他 全経費率
SOMPO123 0.077% 0.105% 0.182%
Slim先進国 0.099% 0.025% 0.124%
一応アクティブファンドに括られるSOMPO123はSlimも下回る低信託報酬がアピールポイントですが、やはりその他費用も含めると簡単に逆転されてしまいます。
Slimは8期目で今や1兆円ファンド目前であり、SOMPO123は3期目なので同じ条件での比較ではありませんが、まだ純資産が40億円程度までしか伸びていないことがコストアップ要因になっていると思われます。
来期はその他費用で0.1%未満への圧縮も期待できそうですが、分母の大きいSlimを下回ることは無理でも、信託報酬含めて0.15%辺りまで下げられるとSlimとのコスト差も意識する程ではなくなると思います。
現状では0.02%程度の信託報酬差によるSOMPO123のメリットに気を取られるべきではないということになりますね。
Slimに負けていると言っても3年間の騰落率で▲1.6%に過ぎないのですが、信託報酬差を覆し結局コスト面でも負けているので現状はなかなかポジティブな評価はしにくいですね。
(ユニークでチャレンジングなファンドなので擁護したいのですけどね。)
SOMPO123の今後の頑張りに期待します!
SOMPO123先進国株式はSlim先進国に騰落率で負けコスト面でも負けている現状
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