4月11日に日興アセットマネジメントの中国A株に連動するETFが東京証券取引所に上場されるようです。
私はこれを知り、呆れるばかりです。
既に野村アセットマネジメントの中国A株ETFが大阪証券取引所に上場済です。
内容は若干違うようですが、何がしたいのでしょうか?
誰がこの商品を必要としていますか?
では、斬らせて貰います。
非常に単純な構図が浮かび上がります。
大証vs 東証
野村 vs 日興
先に出した大証と野村は良いのですが、後者はどこを向いて仕事をしているのでしょう?
何故、日本には海外指数に連動するETFが2つ(中国Aと韓国)しかないのに、重複したETFを上場させるのか?
顧客の方を向かずにライバルいじめと対抗の内向き仕事に他ならず、利用者には殆ど意味を為していませんよね。
何故、殆ど未開拓の市場なのに別の商品をぶつけないのでしょうか?
私が代わりにお答えしますね。
本当は金融立国など目指していないし、ETFに力を入れるつもりもない。
高い手数料を取れる投資信託は証券会社にとってドル箱なのに、低い手数料のETFを出してカニバリゼーションを起こしては自社の利益を減らすだけである。
BRICsのETFを出せばライバルに差を付けられるが、自社の投資信託の売上が減る影響の方が大きい。
色々な所の顔色を窺いながら、なるべくETF投入を引き延ばしたい。
違いますか?
でも、木を見て森を見ずにならないように気を付けて下さいね。
投資家に見放されて、海外から黒船がやってきたら全部持っていかれますよ。
現状でもネット証券で海外ETFは気軽に買えるのですよ。
もはや投資環境に国境などありません。
カニバリを起こしても前に進まなければ、中期的には自社の経営的にも「利小損大」になることは火を見るより明らかだと思いますが・・・。
株主でもないのに大きなお世話ですね。
でも、投資家はこんなスローな日本の投資環境の変革には付き合わないで、色々と知恵を絞っていることをお忘れなく。
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