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  • ゴールドマンの錬金術発覚!?100分の3秒の特権で巨額利益?他人のポケットから金を奪うことがビジネスかよ!汚れちまった資本主義・・。 | 経済的自由の実践投資備忘録

    ゴールドマンの錬金術発覚!?100分の3秒の特権で巨額利益?他人のポケットから金を奪うことがビジネスかよ!汚れちまった資本主義・・。

    タイムリーなニュースが出てきましたよ!
     
    私は米ゴールドマンの決算は投機成績が良かっただけであり、こういう大口がいる限り個人の投機はゼロサム以下だと書きました。
     
    それを裏付けるような凄い手口、いや投資銀行業務(?)が発覚したようです。
    ———————————————————
    米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は24日、米金融大手ゴールドマン・サックスや一部のヘッジファンドが、他の市場参加者よりも100分の3秒早く情報を入手できる大口投資家の立場を利用し、高速コンピューターを駆使して大きな利益を上げていると報じた。
     米証券取引委員会(SEC)もこの「抜け道」を問題視しており、新たな取引規制を今秋にも導入する見込みという。
     同紙によると、ゴールドマンなどは、100分の3秒の時差の間に取引情報を分析して自動的に取引を行うコンピューターを導入し、自己勘定で巨額の利益を得ている。
     これらの取引は市場の公平性をゆがめかねないとして、米上院議員の一部からSECに調査を求める声が出ており、SECも規制の検討を進めているという。(YOMIURI ONLINEより)
    ———————————————————
     
    でも、具体的には3/100秒で何をやっているのでしょうか?
    それを読み解くためにはNew York Timesの英文を読むしかありません。
    さあ、どうぞ!?(↓)
    0724-biz-web2TRADING.jpg
     
    私の推測を含めた当てにならない解釈でよければ以下をお読み下さい。(図を見ながら)
     


    ●9時31分0秒にミューチャルファンド(日本で言えば投資信託)がXYZ会社5000株の成り行き買い注文を出しました。
    ●市場でこの注文が有効になるまでに0.03秒掛かるが、GSやヘッジファンドはこのオーダー情報を即座に知ることができる。(ビックリ!)
    ●ヤカラ達はすかさず買い注文を出して、21.00ドルの現在の株価で売り注文が消えるまで買い占めを行う。
    ●0.03秒後にミューチャルファンドの買い注文が執行されるので、21.01ドルで売り注文を出し買い取らせて、めでたく50ドル(0.01ドルx5000株)の儲けをノーリスクで得られる!
     
    勿論人間業ではないので、コンピューターにプログラミングして売買しているのだが、こんなことを1日に何百万回と繰り返して利益を得ているとのこと。
    (以上の私の理解が正しければ、それが違法でないとしても)、奴らは単なる泥棒じゃない!
     
    だから私は言ったのです。彼らがトレーディングで利益を上げて米金融の業績改善とか、金融危機からの回復とか、ちゃんちゃらオカシイって。
     
    ネコババの利益だって、こんなものは!
     
    ではヤカラ達は誰から金を盗んだのでしょうか?
     
    投資信託を買った個人投資家からですね。0.01ドル高い値段で買わされたのでヤカラに抜かれた分だけ利益が減ることになります。(そんなことは知る由もないでしょうが)
     
    これが投機いや投資銀行のビジネスモデルです!
    (いや社会に貢献することも一方ではやっているとの反論はあるでしょうが、一方です!)
     
    実はこれと似たようなことは頻繁に行われています。
     
    FXでも日本のボーナス時期に外国債・外国株の投資信託に沢山お金が集まると、ヤカラ達は虎視眈々と一気に円売りが行われるタイミングを見計らって先回りして円を大量に売ります。
     
    投信の円売りが行われた後で利確するので、結局は日本の投信を買った個人投資家のポケットからお金を抜いているのと同じです。
     
    これは私の推測ですが、指標発表時のスキャルビングもヤカラ達が圧倒的に有利です。
    指標結果をコンピューターで解析し自動的に売買できるプログラミングをしていたらどうでしょうか?
    市場の近くにいる彼らの注文は先に執行されるし、大口が動いた方に零細個人はついて行くだけですよね。そして投機筋の手仕舞い注文の引き受け手になる・・。
    (私は指標スキャルをやりませんが、結果を待って取引しようと思っても遅いので、動いた方についていくだけですよね。)
     
    繰り返しになりますが、言いたいことは2点です。
     
    ●トレードで勝ち続けたい人はこういうマイナスサムかも知れない世界で利益を得るスキルが必要だということ。
    適当にやっても丁半博打で期待値0という考えは甘く、ヤカラの利益を皆で損失としてシェアしていると考えた方が良い。
     
    ●ウォール街の強欲さは改まる様子がないし、サブプライムモンスターを生み出した合法なら何でもやるという倫理観の欠如も変わっていないので、世界の市場からゼロサムでも利益を奪ってくれて米国の国益に短期的には適ったとしても、中長期的には米国にとっても世界にとっても邪悪な存在としてまた過ちを犯す可能性が高いと思われる。
     
    そういう意味でも、オバマ大統領のウォール街への厳しい態度は正しい方向性だと考えます。
     
    ウォール街が引き金を引いた世界大不況、世界中の企業と個人が大変な思いをしているのに、大不況による相場の乱高下でA級戦犯達がボロ儲けしてCEOやトレーダーに巨額のボーナスが支払われるとは、我々の住む世界は悲劇なのか?喜劇なのか?
     
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    コメント

    1. 太助 より:

      こんにちわ
       とりあえず、コピペで。
       「バフェット氏のワラント含み益が20億ドルを突破
      2009/07/24(金) 01:12:25
      大手通信社は23日、米著名投資家バフェット氏の保有しているゴールドマン・サックスのワラントが含み益20億ドルを突破したと報じた。」
       今日の太助さんの記事はすごい。超越したすごさです。
       上前をはねるGSの上前をはねるパフェット氏もどんなものですか。ドルに色はついていないとしてもねー。
       情報戦争の勝者のみが生存権を付与されるとしても寒さを感じます。
       ユダヤ・キリスト教の大儀とはなんぞや、と、イスラム教諸国から問われかねない事案ですね。
       
      お褒め頂きありがとうございます。
      太助もおだてりゃ木に登る!?
       バフェット氏はウォール街のこんなビジネスは大嫌いなはずですよ。
      GSの投資銀行の本来業務(?)を評価しているのか、米国の危機・ウォール街の危機時に愛国心もあって損しない提案に乗ったのか、私も少し不思議です。
      何も経済に貢献せず、あこぎな手段でマネーを略奪する投機銀行としての強みを持つGSを評価したのではないと、個人的には信じたいところです。

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