ネット証券大手のマネックス証券が大証FX参入、店頭FX最大手の外為どっとコムがくりっく365参入と、このところ大手の取引所FX参入が目立ちますね。
規制強化を睨んで、乗り換えるならウチの中で店頭から取引所へどうぞと体制を作っておきたいし、それが出来る体力もある業者だからでしょう。
そんな中、こちらもネット証券大手に数えられるカブドットコム証券の発表はサプライズで個人的に大変関心を持ちました!
大証FXへの参入が噂されていたカブドットコム証券ですが、松井やマネックスに遅れてようやく提供開始を公表したと思ったら、なんとくりっく365もダブルで提供すると発表した!(↓カブコムのプレスリリース)
http://kabu.com/company/pressrelease/2010/20100409.asp
既に店頭FXは提供済で、このところ手数料を廃止したりスプレッドを狭めたりとかなり提供条件を改善していたので、私は未知数の大証FX参入を見合わせて店頭FXに集中するのではないかと邪推していましたが、良い意味で裏切ってくれました!
FXでは目立っていると言えなかったカブドットコム証券が3種類のFXを提供してくるのは、株式売買の低迷と無縁ではないのでしょう。
取扱開始は大証5月頃・くりっく8月頃と発表されただけで、手数料もまだ発表されていませんが、私がカブドットコム証券に注目する理由は1つだけ!
店頭FXサービスでは証拠金に株式・投信の担保活用が可能な証券代用サービスを提供していること!
(私にとって)大証FXのくりっくに対する優位性は、証券取引所らしく提供条件としては証拠金の株券代用を可能にしていること程度しか見当たりません。
しかしながら、大証はOKでも参加業者は手間暇のかかる代用有価証券サービスをどこも提供していませんでした。(私の知る限りです。)
期待できるのは店頭FXで既にやっているカブコムだけだと思っていましたが、期待通りプレスリリースでも「株式・投信を担保に活用できる」と明言されています!(くりっくの証拠金は現金のみ。)
つまり、店頭FXでもごく一部しか扱っていない代用有価証券サービスを、カブコムが取引所FXで日本初の提供になると思います!
(↓参考:カブコムとマネパの代用有価証券を比較した過去記事)
カブコムが店頭FXで提供している代用有価証券の提供条件が大証FXでもそのまま引き継がれると以下のような条件になる可能性が高そう。
●掛け目は証券評価額の70%で証拠金に代用
●必要保証金の30%以上の現金が必要
掛け目は妥当ですが、何%かは現金が必要との条件はこの際取っ払っては如何でしょう。
ここにも1人、条件が良ければ他社から株式や投信をカブコムに移管してFXの証拠金に代用しようかと企んでいる奴がいるのですが、せっかく代用できても現金が必要となると魅力が薄れるんですよね・・。
条件緩和すれば、カブコムさんにとっても、株券や投信が他社から移ってきて、FXと株のダブルで儲けられるし悪い話ではないと思うのですけどね。
(客の方も儲かるかは別ですけど!?)
少なくとも私には有価証券の代用可という条件以外で大証FXを使う理由がないので、カブドットコム証券の大証FXには注目したいと思います。
[←参考になりましたら一押し。m(._.)m]
コメント
掛目70%で現金必要なし、とかになってくれるといいですね。
私はマネパで塩漬け株だけでスイングトレードしてますが、一般口座だけで現物売りしかできないんですよね。移管手続きを何度もしたし、申告もめんどくさいです。
特定口座で売買ともに可能になってくれると、もう言うこと無し。太助さんは投信やETFが充当可能になると文句なし? ですかねぇ。
カブコムさん、ここにも条件次第では乗り換えを考える人がいますよ~(笑)。
特定口座は多分問題ないと思いますが、売却の際は一旦証拠金から外す必要があるので、その際に建玉があれば現金を証拠金に充てる必要が出てくると思います。
(カブコムの現状のFX提供条件なら)
やっぱりネット証券なので、代用有価証券の使い勝手はマネパより良さそうですね。
投信やETFも充当できると思うので、やっぱり現金不要を思い切って打ち出して欲しいとことですね。
マネパの条件を上回るつもりなら打ち出してもおかしくないと思いますが、どうも目が他ネット証券を向いているようです・・。