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  • 日本の為替介入に海外から賛否両論!イングランド銀行を破産させたソロスの意見が客観的で一番正しい!? | 経済的自由の実践投資備忘録

    日本の為替介入に海外から賛否両論!イングランド銀行を破産させたソロスの意見が客観的で一番正しい!?

    政府・財務省・日銀による6年ぶりの為替介入に関して、国内では概ね評価する声が多いようです。
    (お得意の取り敢えずの結果論も含めてでしょうが・・。)
     
    それでも素人を含めて反対の声も小さくなく、理由は4通りあるように思いました。
    ●徹底した市場原理主義者(何があろうと市場のことは市場に任せるべし!国家が歪めるな!市場は正しい!?)
    ●効かないから逆効果になりかねないし、無駄金を使うな!
    ●なんで円安にするんだ!円高にもメリットはあるし俺は困ってない!
    ●(とても日本らしく)諸外国の怒りの反応が怖いよ~・・。
     
    まあ色々な考えがあるべきですし、多様性がなければ(皆が一斉に右を向けば)市場も形成されない訳で、敢えてツッコミません。
     
    海外でも思惑を含めて様々な反応があるようです。
     
    ユーログループのユンケル議長
    「単独介入は歓迎されない」「円が対ユーロで引き続き過小評価されている」(日本の関心事はユーロよりドルなんですけね・・。)
     
    米下院歳入委員会のレビン委員長
    「非常に憂慮すべき事態」「中国は略奪的な為替政策をもつ唯一の国ではなくなった」(毎日介入と6年ぶりの介入は違うだろ!)
     


    米自動車政策会議のコリンズ理事長
    「『ノーコメント』を『介入黙認』と見誤るべきではない」「典型的な為替操作だ」
     
    グリーンスパン前FRB議長
    「機能しない」「介入の効果は限られる」
     
    ブラジルのマンテガ財務相
    「米国や欧州、アジアの国が、自国の通貨を割安水準に維持する政策を採用している」
    「われわれはこのゲームに負けることはない。切り下げすれば誰でも通商上の優位性が得られる。ブラジルにとってレアルの上昇を回避することは不可欠だ」
     
    日本の根回しも効いているのか、米欧から非難の声も挙がっていますが、要人としてはまだ一部に限られているようです。
     
    米ガイトナー財務長官が昨日の人民元切り上げに関する公聴会でも、日本の介入に何も言及しなかったのは事前に調整・了解を取った証拠でしょう。ある意味、米国にとって円の威力の低下が寄与しているのかも・・。
    (中国に強く出たい時にタイミング悪いよなとは思っているんだろうけど・・。)
     
    中国のメディアは日本の介入を好意的に伝えたようですが、元切り上げを否定するために好材料だからに過ぎません。
    中国が米国に対して、「日本だって・・」とカードに使うと厄介かも知れませんね。
     
    グリーンスパンは今要人ではないし、良い悪いではなく効果がないと市場予想を述べただけだし・・。
    米自動車理事なら、こんな発言しか出来ないだろうし・・。
     
    やっぱり国益とは関係のない客観的立場で、相場を知り尽くし国家とも戦っても負けなかったジョージ・ソロスの言うことが一番正しいと思う!
    「円が過度に強すぎるため日本が打撃を受けていることは明確で、日本が介入に踏み切ったことは正しい」
     
    国家が市場に介入すべきではないことは原則として多くの人が賛成すると思いますが、原則は原則であって絶対厳守ではない。
    今の日本の経済状況と円高レベルを勘案すれば介入は正当化されると私も考えますが、ホームカントリーバイアスだろうか?
    国益とは関係なしに判断できる立場のソロスもそう言っている!
     
    問題はブラジルのマンテガ財務相が言うように、経済大国の日本まで介入しているんだからと、アジアの新興国も含めて自国通貨高阻止の動きを正当化する理由にされてしまうこと・・。
    (マンテガさん、それより野村證券にわけのわからんブラジルレアル投信を日本で売りまくって過度に資金を流入させるなと言ったほうが効果的かも[笑])
     
    米欧は景気が悪くて自国通貨安、新興国は景気の立ち直りが早くて既に自国通貨高に耐性がある状況で、低成長国の日本だけが景気が悪くても外部要因で自国通貨高が進む一方という状況は世界でも特殊なのよ!
     
    国益を背負っている人達は公平に見ないし、わかっていても自国に有利になる発言しかしないし、日本も堂々と正当性を主張して世界に理解を求めて欲しいですね。
    我々はこう考えてこう行動したと、子供じゃなければ説明できるよね・・。(それすらしないのが日本の外交の弱さだと思うけど・・。)
     
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    コメント

    1. 太助 より:

      今回の介入について、私は以下のように考えています。(考えているだけですけど)
      1、円高に対して、事なかれ主義の政府・日銀は、口先介入すらまともにできなかった。(財務副大臣が「単独介入しても効果は薄い」などと火に油をそそぐ発言)
      2、動かない政府・日銀に対して経済界をはじめとする批判が強まる。
      3、ヤバイと思った政府・日銀だが、ドル安容認のワシントンに楯突く根性はなく、「重大な関心をもって」とか「断固たる決意で」とかの口先介入だけが強まる。
      4、民主党の代表選で、アメリカが何より恐れる小沢首相を阻止したご褒美として、ワシントンが介入を黙認してくれる。
      5、政府・日銀は為替介入・非不胎化を実施し、今までと百八十度違う強気のコメント。
      6、ユーロ圏は「聞いてなかった」と文句を言う。
       考えすぎでしょうか。
      hanzakiさん、コメントありがとうございます。
       私も似たような線だと思います。
      代表選がなければ、小沢さんが俺なら介入すると言わなければ、菅さんが介入を決断できたかどうか?
      ユーロ圏にも事前調整したのでしょうが、なんせ要人が多過ぎて、全員の口は塞げなかったのかな~と思います。
      確かに、EUは米国よりも日本に対してNoを言いやすい立場ではありますね。
       せっかく介入したので、効果が長持ちして、2兆円にも含み益がついて、日本の企業・個人にとっても良い影響となれば良いですね。

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