Slim新興国の国別シェアで中国が1位から陥落して台湾・韓国が躍進

新興国

遂に中国が新興国シェア1位から陥落!?

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの月次レポートを眺めていたら、なかなかに衝撃的な事実を発見をしました!?
まだ6月末時点は出されていないので、5月末時点の情報ですが遂に中国が新興国シェア1位から陥落?

レポートでは「中国」のシェアを見ると5位なのですが、これは以前から1位ではないので驚くことではないのですが発見が遅れた一因です。
中国の場合はケイマン諸島経由で投資される企業も多いので、シェア4位の「ケイマン諸島」も含めて考える必要があります。
2つを足せば中国が一位だよなと思いながら表を眺めると、あれ?これはもしかして中国が遂に新興国1位の座から陥落?

新興国シェアは1位台湾・2位韓国・3位中国に!

では、5月末時点でSlim新興国(≒MSCIエマージング指数)の国別シェアはどうなったのでしょう?

1位 台湾  24.7%
2位 韓国  21.8%
3位 中国  19.3%(※ケイマン経由を含む)
4位 インド 10.7%

新興国トップ4でシェアが76.5%に達するので広く新興国に分散されているとは言っても、ほぼほぼこの4カ国の趨勢で新興国指数の騰落も説明が出来ます。
うちトップ3(東アジア3カ国)でシェア65.8%を占めているのが現状です。

過去の国別シェアとの比較

先進国における米国ほど圧倒的ではありませんが、新興国のシェア1位は少なくともリーマンショック前からずっと中国だったので衝撃的な陥落と言っても良いかも知れません。
4カ国揃った過去の数字ではありませんが、過去に記事にした中で4カ国のシェア率がわかる範囲で今回と比較してみます。

21年2月:1位中国?%、2位台湾13.4%、3位韓国12.9%
24年1月:1位中国24.1%、2位インド17.0%、3位台湾?%、4位韓国?%
25年9月:1位中国?%、2位台湾?、3位インド15%、4位韓国11%

中国が圧倒的なシェアを保っていた訳ではありませんが、常にシェア20%超で他国に5%程度は差を付けていたイメージですが、一時期はインドが迫って抜くかに思えましたがインドも停滞で1位に留まり、今年は20%割れとなって急伸した台湾韓国に抜かれたという状態です。

群雄割拠で中国インドの停滞を台湾韓国が補って余りある状況

騰落率で言えば直近1年でマイナスとなる中国インドの停滞とAI投資による半導体需要の恩恵を強く受けた台湾韓国のバブル的急伸により新興国シェアに大きな変動が生じました。
でも、見方を変えれば中国インドが停滞しているにも関わらず、台湾韓国の急伸により6/22にSlim新興国インデックスは最高値を更新しています。(その後は下落気味)
これを先進国に置き換えた場合にシェア1位の米国停滞を上位数カ国で補って指数は上昇していく状況はとても考えにくい。
でも、新興国指数はこの1年でも強く上昇しています。
中国がずっとシェア1位だったとは言っても米国のように過半を占める訳ではなく、近年は上位4カ国が群雄割拠の状況で、インドが指数を支える時期もあれば、今は台湾韓国が力強く指数を押し上げて、とてもバランスが取れていると見ることも出来ます。
群雄割拠でどこか1カ国に全賭けする必要がない国・地域分散指数のメリットが活かされている訳です。

新興国指数もAI恩恵に偏り過ぎた上昇で反動リスクは大きい

そうは言っても、今の上昇は台湾と韓国、更に言えば限られたAI・半導体関連企業の急上昇・急膨張に支えられているので脆弱に見えます。
直近の組入れ上位3銘柄のTSMC・サムスン・SKハイニックスでシェア27%を占めます。
大きな反動が生じた場合や時期に今度は中国・インドが息を吹き返して指数を支える動きが見られると新興国指数への投資にも多少は安心感が生まれると思いますけどね、さて?
少なくとも1カ国に強く依存する先進国やオルカンへの投資は安心で、新興国への投資は危なく怖いなんて発想は私には皆無です。

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