久々にトルコリラねたで行きます。
トルコリラの魅力は政策金利16.25%の高金利ですが、それは相応のリスクと裏腹です。
(本当はそう思っていませんが、日本でブームになると私的に手仕舞いサインなのであまり言わないようにしています。今日は少しだけ。)
今日は高金利通貨トルコリラの「芸は身を助ける」という話です。
私はTRY/JPYを3月に78.5円、5月に82.7円(平均80.26円)でポジションを取りました。
現在の値洗後建値は77.8円となり2.4円下がっています。
3月のポジションだけ見れば75.3円で、約3カ月で3.2円下がっています。
トルコリラは金利が高いのでザックリ月に1円建値が下がっていくと考えておけば良いですが、今後のTRY/JPY平均レートを保守的に80円と見ても月に1.05円下がる計算になります。
[80円 x (16.25%-0.5%)/12=1.05円]
この計算で行くと、私の現在80.26円の建値は半年後の年末には73.95円まで下がり、恐怖の3月の安値と同レベルになります。
更に1年ごとに計算すると、
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2008年末:73.95円
2009年末:61.35円
2010年末:48.75円
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と値洗後建値は下がっていきます。
これをチャートのローソク足と競争させてみます。
負けるでしょうか?(つまり、ローソク足の方が下に来て損失が生じるか?)
勿論、未来は誰にもわかりません。
2006年秋頃、まだトルコリラが認知されていない時代に78円でホールドした勇者(或いは何も考えていない人?)は現在ザックリ55円程度の建値になっている筈です。
その間、ボラの高さも関係ないしロスカットの恐怖を味わうこともなかったでしょう。
たいてい最初に危険な果実の毒見をした人は毒に当たらず、他人が毒見して美味しそうに食べるのを端から見て、安全だと思い何も考えずに飛びつく人に毒が当たるように世の中はできています。
(念のため、昨年の自分に自戒を込めて言っています。)
キウィの2倍の高金利がロスカットや損失を防いでくれる面とあるというお話です。
高金利が有利だと言いたいわけではないですよ。私はアイスランドクローナ(ISK)のポジションは恐ろしくて取れません。
さあ、リスクと付き合いつつトルコリラで逃げ切ってやる!
トルコリラで経済的自由!(う~ん、危うい・・。)
コメント
こんばんは! 値洗後建値の考え方、またまた勉強になります。たいていは買付建値と差損、スワップに分けてしまいがちですので、値洗後建値の考え方をよく咀嚼していないと、含み損を抱えた時、ロスカットを徹底していないと、プラス分だけに目がくらみ、「稼げない外貨(いわゆる塩漬け)」を残し、「稼げる外貨」を手放すというある種、無謀な戦略を採ってしまいます(T_T)
以前、「Excelでポートフォリオ」の記事を拝見してから、自分なりに勉強して、「買付時からいくら儲けているOR損している」と必死に計算するより、「保有している外貨が現在値に対していくらプラスORマイナスか」というのを把握しておく大事さも分かってきました。これを理解しておくと、たとえ底値で拾い損ねても、長期保有しながら、ちょこちょこ押し目拾いしていくことで、ご指摘のように、トルコリラのようなリスクの高めな外貨であっても、「強くて」「稼げる」外貨に育てることができますね(^^
円がもう少し元気になった時、結構相性のいいフランかユーロで実践してみたいです。