前々回の記事(沢山のポチ押し感謝!)で書いた通り、中国が少し勢いづいているようです。
香港H株は昨日6%上昇・三日前は9%上昇でした。
昨日の終値と10月の底値を比較してみます。
H株指数 昨日終値:8507 10月底値:4792
上海A株 昨日終値:2183 10月底値:1749
底値からの上昇率は上海A株が約25%、香港H株はなんと約77%上昇です。
(こんな時期に大底拾って約2カ月で77%取った人は世界で一握りでしょう?)
なんてたって、上海A株は昨年8・9月のサブプライム危機勃発で世界が震撼している時に、「米国?サブプライムって何?あっしには関係のねえことです」とばかりに重力に逆らうかのように高値を更新し続けた理解不能な市場ですからね!?
中国にも悲観材料は溢れていますが、54兆円の財政支出で景気を刺激できてしまう国は世界に多くはない。
中国株式市場の特徴は政府の政策に一喜一憂して株価が上下することです。(日本株では考えられない。)
それは民主化されていない一党独裁体制で政治が経済に及ぼす力が大きいからでもあり、政府が経済成長率をある程度手のひらでコントロールできるほど潜在成長力の強い国だからでもあり。
これまでは放っておくと伸びちゃって仕方ない成長率を押さえ込むのに必死になっていたのですが、ようやく成長率を持ち上げることに本腰を入れ出しました。
昨日発表された貿易統計も輸出が7年5カ月ぶりに前年同月を下回り中国でも景気減速は明らかです。
一方、昨日のH株6%上昇は政府の新たな景気刺激策を期待したもの。(手を打とうにも袖を振れない先進国とは違う?)
日本のメディアは中国悲観論が大好きですが(読む人が好きだから?)、中国政府が下手を打たない限り、あの国の成長は止まらない。(と私は思う)
感情的な部分で中国への投資を避ける人も多いと思いますが、それは勿体ないと思います。(投資判断で×を付けるなら良いですが)
私がロシアに投資しないのは感情的な部分もありますが、政治リスクが高過ぎる=経済成長を阻害するリスクも大きいと考えるからです。
中国の食品メーカーなんぞに俺の金が投資されるのは倫理的に許せねえと思えば、投信ではなく個別株を買ってみると良いと思います。(ネット証券で気軽に買えますよ)
世界の市場は米国とのカップリングを避けられずにここまで暴落して来ました。
現状でも中国との緩やかなカップリングもまた世界は避けられないでしょう。
米国を中心に先進国の景気回復を早期に期待することができない今、中国が少しでも世界の市場に好影響を与えてくれれば、中国株投資家以外もハッピーでしょう。
沈みゆく大国あれば、浮かび来る大国あり。
世界は何処へ向かうのか?
厳しい時代だけとこれから面白いなと思っています。
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