国民健康保険料の滞納率が20%超で453万世帯が払っていないって、破綻に突き進むのか?

新聞にこんな見出しが躍ると、日本は国民年金だけでなく健康保険制度も維持していけるのだろうかとビックリします。
 
でもよく読むと、滞納率20%が何を意味しているのかよくわからない。
 
何を以って滞納と定めているかと言えば、「保険料を1カ月でも滞納した世帯」です。
 
1カ月の滞納なんて、単なる納付ポカ忘れ、ウッカリ銀行口座残高不足、今月遊びすぎてキツイから来月に勝手に廻させて、なんてのも含んでいるはずです。
 
それなら、5世帯に1世帯ぐらいは毎月キッチリは払っていなくても腑に落ちる(?)。
 
でも、新聞の見出しに「滞納率20%超」と踊ると、5世帯に1世帯が保険料を納められないor納めないかのような印象を与える。
(まあ、それが狙いなんでしょうけど)
 
で、払えないor払わない本当の滞納率は何%やねん?
(FXで勝つ人は1割説と同じぐらい信憑性がない!?)
 


しかしながら、滞納率は昨年6月時点で、あまり意味のない基準ですが20%を超えていて、過去10年で最悪の数字です。
 
本格的な景気悪化は昨年後半からですが、この滞納率が上がっていくことは間違いありません。
 
若年層の滞納が増えているようですが、日本は国民皆保険制度で国民年金(これも義務ですが)よりも滞納には厳しいはずなんですが・・。
 
払えるけど年に1度も病院に行かないし必要なら全額個人負担で病院にかかるから払わない人がどの程度いるのかもわかりませんが、若年層ほど割合が大きいのは確かでしょう。(日本では許されていません)
 
経済的に厳しくて払えない人もいるでしょう。
 
国民年金も健康保険も安定した右肩上がりの時代には、“国民全員加入義務!”とお上が定めても大きな問題は起きなかったかも知れませんが、時代・社会構造の変化に合わせて変えなければ却って不幸なシステムになりかねません。
 
雇用に自己責任を突きつけるなら、年金・保険制度も自己責任を認めざるを得ないのではないかと個人的には思います。
 
成人全員に老後・万が一に備えて毎月国民年金・健康保険料を納めろと義務づけるのは無理があるような気がします。
(保険会社の不払いは裁判で勝てますが、国がギブアップして不払いになったらどうなんでしょう!?)
 
でも、皆さん、払ってから文句を言いましょう!
 
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コメント

  1. オージー より:

    そうですね~。
    私は自営業者なのですが保険料が実に高い。
    国民健康保険料は上限(たしか東京では70万弱)があるので何千万もの所得がある人にとっては良いのですが、それ以外の場合は大抵住民税以上の所得割が加算されさらに近年住民税率が多くの人達にとって増税になっているのできついと思います。
     
    もはや国民年金と健康保険は持続不可能な制度ではないでしょうか。
    1960年当時、大卒の初任給が一万数千円だった時の年金の掛け金は月100円程度でした。それが今では一万円以上ですから超ボッタクリです。(所得の増加率に対して異常)。これらの制度は高度成長時代のものさしで作られているので成長鈍化になっただけで破綻するのはミエミエです。
    日本がデフレになって所得の伸びがとまったあとも年々負担額は増加しており可処分所得の減少に寄与しているのではないでしょうか。
    これから先、国はいろいろな陰険な手段を使って(爆)個人の資産を収奪する方向に向かう可能性が高いと思います。そのまえに自分のものは自分で守る(個人は国家よりも機動力がありますので)姿勢が重要だと思います。
    最後に父がよく言うせりふです。
    「国が個人に国債を売りつけるようになったらオシマイ。」(笑)。

  2. 虎穴 より:

     こんばんは! 職場や家庭で、私以外が1人また1人と感染性胃腸炎に倒れいくさまに「一番最後に練りに練られた最悪のウイルスが自分に来るのでは」と戦々恐々な虎穴です。
     
     国保制度はじり貧ですね。自己負担率はますます上がっていくのではないでしょうか。本来であれば皆保険制度は「誰もが安心して医療を受けられる」というセーフティーネットなはずなんですが…。
     どこかの首相じゃありませんが、「俺は健康に金も気も使っている。なのに、なぜ自堕落なやつが病気になって、俺の税金を使うんだ」という議論は今後も拍車がかかっていきそう。ただ国保も年金も離脱が可能になってくると、富裕層逃げる→中間所得層にしわ寄せ→中間所得層逃げる→低所得者層悲鳴という負のスパイラルに陥る懸念もあるので、どうしたものでしょう。
     
     経済が好調なうちはまだ誤魔化しができたでしょうが、オージーさんのご指摘の通り、「経済はいつも右肩上がり」が既に破綻しているのだから、税収減に見合った形に仕組みを変えていく必要があるのに、政府や官僚はまだ分捕る気でいやがる(-.-#) 
     
     経済的自由は憧れですが、それ以前に生活防衛手段をきっちり構築して、おかなくてはという気持ちになりました。
     
    太助さん
     
     視力低減、ご助言ありがとうございました。ノートパソコンなので、ディスプレイの大きさには限界がありますが、配色は青緑系に変えてみたり、少し工夫を取り入れました(^_^)

  3. 太助 より:

    オージーさん、
     可処分所得の減少には大きく寄与していますね。
    国保の上限を更に上げることも全体的に率を上げることも困難になってきていると思います。
    沢山稼いでいるから、年間100万円払えという性質のものでもありませんし。
    見て見ぬふりして、未来に先送りしてオラ知らねえが一番怖いです。
      虎穴さん、
     おっしゃる通り、にっちもさっちも行きません。
    社会保障を第二の税金とすれば、重税の上に成り立つ(手厚くもない)社会保障です。
    少子高齢化かつ長寿の国・所得伸び悩み・負担率アップでは内需が盛り上がる訳がありません。
    法人から取ろうにもこれ以上上げれば、グローバル企業は海外に逃げ出すでしょう。
    社会保障も含めて税金足りないから税率上げるor国債乱発ではなく、使う方を3~4割絞る方法を真剣に考えて欲しいですね。
    経済的に不自由のない高齢者は年金を辞退してもらう方法を考えて欲しいです。
    勿論約束して払わせた人に辞退を強制はできないので、自主的辞退者を表彰してメダルを授与するとか・・!?

  4. てんこ より:

    虎穴さん!!!
    ウィルス性の胃腸炎には、「梅肉エキス」試してください!! 普通の薬局で売ってますよ。
     
    毎日耳掻き1杯なめるだけで、感染予防に効果絶大です。(業者の回し者じゃないけど、薬事法にひっかかる??)
     
    以前、自分が感染したとき、なめて5分で、胃の痛みと、30分おきのトイレ通いがおさまりました。子供の幼稚園で大流行したときも、うちの子だけ、感染しませんでした。
     
    梅肉エキス+お湯+蜂蜜にすると、飲みやすくなります。うちはこの病気で、医者にかかったことないです。だまされたと思って、ぜひお試しを。
     
    健康保険制度、行き詰ってますよね。。
    この制度を維持するために、さらに保険料アップとか、資金投入のために税金アップとか・・、ありそうで怖いです。

  5. 太助 より:

    てんこさん、
     私のブログは薬事法の適用外ですから大丈夫です!?(笑)
     保険制度大変ですよね。
    お医者さん・看護婦さんの重労働は理解しますが、人件費以外の部分でも徹底的な医療コストの削減を考えて頂きたいものです。

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