眠れる獅子は目覚めるか?上海市場は独歩高!香港市場も順調!中国が世界を牽引する!?

世界の市場は昨年10月の大暴落から底を脱して上昇したとは言いがたい状況です。
 
そんな中、年明けから連騰して上昇している市場があります。
そうです。NYダウの動きをシカトして重力に逆らう市場といえば・・・、
中国の上海市場!
 
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年明け以降チャート日足の陰線の少ない連騰ぶりを見てください。
この間米国及び世界の市場はどのような動きをしていたかを知っていれば、外国からの投資が制限されている上海市場の特異性がわかると思います。
(だから異常なバブルが起きたわけですが・・。)
 
上海ほどではないが、香港市場(H株指数)もまずまず堅調です。
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チャートはレンジに見えますが、10月・11月・1月と底をしっかり切り上げてきています。
NYダウがまだ8,000を割ってモタモタしている状況とは明らかに異なります。
 
香港のH株指数は香港上場の中国本土企業の株価を指数化したものなので、多くの銘柄が上海市場とダブっています。
にも関わらずこれだけ株価指数の動きに違いがあるのは、外国人も取引自由な香港市場は当然NYダウの動きに連動するからです。
 
しかしながら、NYダウが大きく下げた翌日でも例えばチャイナモバイルが上海市場で暴騰すれば、香港H株のチャイナモバイル株はNYダウ下げと上海株上げの影響が相殺されます。
 
これが、他国よりも株価が堅調な理由です。
(因みに週足で見るとまだ底から少しリバウンドした程度です。)
 
勿論、上海が意味もなく上昇して、香港が意味もなく連れ高になっている訳ではありません。
 
輸出依存の中国は米国・世界の景気後退を強く受けるとの判断から売られてきて、事実足元の数字はそれを証明しています。
 
現在の上昇は政府の景気対策による内需拡大への期待です。
 
外需依存から内需拡大へシフトできれば、先進国の景気が低迷したままでも中国だけは高度成長を続けるというシナリオも否定できなくなります。
 
中国の1月の新車販売台数が米国を抜いて世界一位になりました。
 
中国が伸びたのではなく米国の落ち込みが激しくて入れ替わったのですが、単純に考えれば世界に車を売るためには中国で売るのが手っ取り早いということになります。
 
今後中国の消費が部分的に米国を上回っていくことが増えていくのでしょう。(なんせ人口13億人ですからね。)
 
米国は以前の過剰消費には戻らず、中国人民(及び他新興国)が豊かになって世界の消費をカバーして不況を脱するのかなと思いますが、求めるものは変って来るのでしょう。
 
ある意味、世界が均等に豊かさを享受するためにはこのタイミングで米国に沈んでもらう必要があったのだとも思うのです!?
 
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