5月24日記事に対して、「外国為替証拠金取引(FX)でオットファンドを作ろう」ブログの管理人オットさんから掲題の趣旨のコメントを頂きました。
(許可を得ていないのでリンクは控えます。24日記事コメント欄の投稿者名のリンクから訪問するか、検索して訪問してください。)
コメント欄で返答すると長くなりますし、私のブログで(私が絶対にそうたど思っている)間違った認識が読者に伝わってしまうことは、一面的な記事を書くことよりも問題なので、記事にして回答します。
また、貴ブログを拝見すると博士号を持ってらっしゃるそうですが、経済学の専門家ではありませんよね。
私は経済学士(単位ギリギリかつA一桁で卒業しただけ)のど素人ですが、その私でも絶対に間違っていると断言できます。
1回目のオットさんのコメントと私の回答は以下リンクでご覧下さい。
(ここに引用すると超長文になってしまうので)
https://www.tasukejp.com/article/120098073.html#comment
昨日頂いた2度目のコメントだけ引用し、私の今回の回答を併記させていただきます。
(青字がコメントで黒字が私の回答)
> 無限に引き受ける相手
国内に少なくとも一つはありますね。
日銀のことを指していると推測しますが、日銀だからと言って政府が無制限に乱発する国債を無限に引き受けるとは限らないと思います。
それに、日本の場合、債権者の方が立場が弱いんですよね。債権者の国民は「デフォルトで全く返って来ないよりは…」と、何らかの代案をあっさり受け入れてしまう。絶対にです。
債権者の方が立場が弱いとする根拠がわかりません。
決め付けた上で絶対であると主観で断定されても、私以外の読者も誰も納得できないと思います。
私の絶対ではない推測はご意見とは正反対になります。
有権者のうち国債購入者は少数であり、かつ、購入者も金額的には資産の一部を占めているだけだと推測される。
債権者の大多数は金融機関(組織)である。
デフォルトで銀行も潰れて大混乱かも知れないが、いくら大人しい国民でも国の借金で非のない自分の財産が差し押さえられるならデフォルトを選択するし、大多数の非債権者の票が選挙を制します。
絶対とは言いませんが、かなり高い確度でそうなると推測します。
そういう、大ナタを触れない人達の集合体が必ずするのが「先延ばし」。つまり、「先延ばし」という代案で、永遠に債務額・債権額(ここ重要)が国内の閉じた中で「なんとなく」膨らんでいくのです。
前回のコメントと同様に1つ1つは理路整然とあたかもわかったかのにように書かれていますが論理飛躍と視点の偏りが散見され、頭がシンプルな私には皆目わかりません。
「先延ばし」は過去にも行われてきたし、現在も行われているし、未来もそうであろうと推測するのは当たり前のことであり、だからこそ危険なのだと記事にも匂わせたつもりです。
(ここ重要)も何が重要なのかサッパリわかりません。
貸借対照表の借方と貸方は一致するという簿記入門編のお話ですか?(だから何なのでしょう?)
「なんとなく」膨らんでいくのは私の想定とも一致していますが、だから先延ばしで問題はないと仰っているのですか?
この部分は2つにケース分けします。
【無限に膨らんでも問題は生じない】
無限に膨らむことは絶対にないと再度説明させていただきます。
債権・債務は膨らんでも担保は膨らまないので債務履行できません。(まさか、債権・債務が一致しているから未来永劫債務ゼロと言っているのですか?)
日銀が無限に国債を買い入れることを百歩譲って是としても、円紙幣を無限にジャブジャブに刷ることになりますね。
その結果、起こることはハイパーインフレです。
1万円の商品が100万円になれば、国の借金も1/100に減らせますが国民の大部分に死ねと言うのと同じです。(結果デノミを行う)
デフォルトとハイパーインフレのどちらを選択するかは、私に言わせれば殴られるか蹴られるかのどちらがましかを考えるだけで、悲惨な状況を避けることができないのは同じです。
もしかして、ジャブジャブを海外に輸出するから国内はインフレにもならないし問題は生じずハッピーだと仰りたいのですか?
このような荒唐無稽な机上の空論がサブプライム大不況を引き起こしたのだと思いますが、もしそうならサブプライム以上の日本発金融核兵器になりますね。
でも、その前に世界から相手にされなくなりジンバブエ並の国債格付格下げ・日経平均大暴落が先に来るので、そうはなりませんけど。
【自分が生きている間はデフォルトしないので関係ない】
もし仮にこのような意識で借金が膨らむことを肯定している(あるいは詭弁を弄している)なら、私が24日記事に書いたことの強力なサポート材料になりますし、返答の必要もないと考えます。
(あくまで仮定の話でありそのように推測している訳ではありません。)
また、一度目のコメントで未回答の部分に返答します。
>その点で、当該ブログの記事は一面的だとは思います。個人的には「若いね~、オレにもそんなこと考えてた時があったな~。」という印象。
その点とはデフォルトの話に限定していると思いますので、仰る通り一面的です。それが記事の趣旨には影響しないことは前回回答した通りです。
また、有償でやっているブログではないですし、自分なりに行数の目安があるので(今日は明らかにオーバー)、今後も一面的です。
多面的に書こうとすれば今日の内容でも網羅できませんし本を書いている訳ではありませんので。
また、貴コメントも同様に一面的であると考えます。
「若いね~」と言っていただけると嬉しい年齢になってきましたが、この言葉には未熟であるとのニュアンスが含まれていると思います。
私は年を取っても貴方と同じ考えにはなりません。
貴ブログの24日記事に書かれた内容を拝見して、初めて私の方が遥かに年齢が下であろうと推測できました。(インテリではない私には内容は理解できませんでしたが・・)
年齢や学歴と成熟・未熟は必ずしも比例しません。これは絶対です。(過去私のブログでは何度か書いています。)
一体この国で誰が未熟ではなく成熟した意見を述べているのか?
そのような高齢層に強く見られる日本的な考え方が、仮に日本にオバマのような人材がいたとしても「若い」「青い」と理由にならない理由で否定し、人を正しく評価する能力とメンタルに欠け、無能な高齢総理を戴き国がスポイルされても問題の根源が自分にもあることを自覚できないのだと思います。
今後も同じ目線で対等に議論ができないのでしたら、互いにとって不毛ですので今回限りにてコメントもご遠慮ください。
ご意見ありがとうございました。
[←参考になりましたら一押し。m(._.)m]
コメント
至極動意でございます。
世の中に絶対なものは存在しませんよね。
もちろんリターンがかなり高くリスクが極めて低いのであればそれに近い言葉も使えるのでしょうが日本国債の場合それには程遠いですから「デフォルトは絶対ない」などとは私は口が裂けても言えません(笑)。
昨今日本国債の格付けが変わりました。これにつきましては様々な思惑があり(格付けそのものがあてにならないという意見もありますが)驚いたことにほとんどのメディアは「格上げ」と報じました。
実際は円建ては1ノッチ格上げ、外貨建ては2ノッチ格下げですので外からみたら明らかに格下げなのですが後者について触れた報道はほとんど聞きませんでした。
これは私の邪推かもしれませんが何らかの圧力がかかったのかもしれません。(日本は実際自由にものを言える国ではない)
今後政府がさらに赤字を垂れ流し国民資産でファイナンス(これもとんでもない話ですが)出来なくなれば海外の投資家に買ってもらわなければならなくなるでしょう。
この時はかなりの利回りを要求されますからその結果は「ハイパーなんとか」というのも蓋然性の高いことだと思います。
国家を盲信することがいかに危険なことであるかは管理人様はすでに百も承知だと思いますが、これから自分を守るにはある種「ユダヤ人的な」考え方が必要なのではないでしょうか。
最後に、以前のコメントでも書きましたが
「国が個人に国債を売りつけるようになったらオシマイ」
最近、コメントをしづらいのですが。。。
絶対の是非は保留にしていただいて、
オージーさんのご意見に同意いたします。
>海外の投資家・・・。
格付け云々では、済まなくなりますよね。
ケーブルみたいな値動きで、スワップどころの
騒ぎじゃなくなると愚考します。
当分先のことでしょうけれど。
やはり私的には、swapメインのシナリオを
描くことができません。
オージーさん、
若ければ若いほど、増税・年金・医療保険の負担が重く圧し掛かってくると思います。
若ければ若いほど、年功序列で右肩上がりの収入増に与れなくなると思います。
この状況を作り出した責任は若者には一切ないと思います。
若者に政治に文句を言うなと仰る方もいるようですが、私は逆で何でもっと文句を言わないのと不思議です。
(少なくとも文句を言う若者は関心を持っている証拠だと思います。)
現在の永田町を見れば、箸にも棒にもかからないので悪政はしばらく続くと見るのが自然だと思います。
バトンを落とした世代が未来まで潰すなといいたいですね。
(十羽一絡げに言っているだけですので誤解ありませんよう。)
bbctvさん、
>ケーブルみたいな値動きで、スワップどころの騒ぎじゃなくなると
昨年までの円キャリーでもリスク回避の値動きは尋常ではないものがあったと思いますが、状況は微妙に変わってくるのかなと思います。
>やはり私的には、swapメインのシナリオを
描くことができません
金利上昇のタイミングと以前の水準を参考にできるのかもわかりませんし、通貨の選択も難しいですし、見極められない段階ですね。