ジョインベストが野村證券に吸収され野村ジョイへ!野村イズムの真髄?失われたは「インベスト」ってか!?

ジョインベスト証券が11月23日に野村證券に統合され、野村のダイレクトサービス「野村ジョイ」として再出発します。
 
野村ジョイって、またベタなネーミングですね。(ほっといたれ!)
 
私もネット証券の口座をいくつも持っているので、ジョインベストにも休眠中ですが口座があります。
 
ジョインベストは野村の100%子会社ですが、ノムラのブランドを付けずに巨人が格安ネット証券に挑んできた訳です。
 
手数料は確かに格安レベルでしたし、私の場合はジョインベストにだけ信用口座を開設していました。
一般信用金利が2.5%で当時一番金利が低かったからです。(今でも?)
 
今は借金して株を買うつもりはないので条件が悪くなっても構わないのですが、ヘッジ等で売りから入りたいケースは出てくるかも知れないので、別の会社で1つ信用取引口座を作ろうかと考えています。
 
さて、野村ジョイになって何が変わるかと言うと、まず手数料のノムラ価格への大幅値上げです!
 


格安ネット証券の子会社を本体に吸収させる訳ですから、そこでは戦えないと白旗を上げた訳で、値上げするためには野村ブランドが必要なのか、野村ブランドにするから安売りは出来ないのか?(鶏と卵?)
 
投資信託も野村の自社ブランドで対抗できなさそうな低コストの優良商品がばっさり取り扱い中止になるようです。(そのままホールドは可能)
 
野村の役員さんが「店舗に来る顧客層は50~60代が中心で、ジョインベストは30~40代が中心なので、新しい顧客層を取り込める」(正確ではない)という趣旨のことを言っていましたが、本気で言っているなら甘いと思います。
 
全く異なるのは年齢層に加えて、顧客ニーズです。
 
野村グループだからという理由ではなく、安いという理由でジョインベストを使っていた顧客が圧倒的多数だと思われ、わざわざ解約しない人が多くて口座数は残ったとしても、利用者はあまり残らないでしょう。
 
今回の件は、日本の証券業界の現状を象徴しているように思います。
 
多くの店舗と社員を抱えて手数料を下げられない旧来型の証券会社と、徹底的に低コストで勝負する競争の激しいネット証券との二極化。
 
後者で利益を出すのも簡単ではないことは野村グループも痛感したのでしょうが、40代以下で店舗型証券を選択する割合は多くないでしょう。
 
自分で判断して何も聞く必要がなくブローカーとしての役割しか証券会社に望んでいない人にとっては、多くの社員の高給と駅前一等地の地代を負担する理由がない。
(三越の包装紙に金なんか払うか!中身の株の価値が上がる訳じゃないし他人に見せびらかす訳じゃないから、ブランド包装紙ではなく古新聞に包んで安く売ってくれ!)
 
店舗型大証券に未来はあるのだろうか?
客が無知で受け身で金持ちであることを前提にして成り立つ商売です。
店舗型証券の経営が成り立たなくなったら、本邦投資家が成長した証拠かも知れない・・。
 
おっ、「ジョインベスト」(Joinvest)から「野村ジョイ」(Joy)へ!?
 
引き算すると、今回の吸収により失われるのは、まさに顧客本位の「投資」(Invest)そのものなのかも知れない!?
(お後がよろしいようで・・。)
 
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コメント

  1. 太助 より:

    私もジョインベストに休眠口座があります。他にも証券口座は開いていますが、唯一利益が出て終わった証券口座でした(笑)。
     他社に移管してまでも休眠化したのは、手数料が他より割高になってしまったのと貸し株ができなかったからですね。今ではその貸し株からも離れて、ご存知のとおり代用有価証券でFXやってますが。
     野村本体のおこぼれで、IPOが少しだけ回ってくるのですが、本当に少ないので、まず当選しません。
     太助さんのご推察には私も同じ意見で、手数料安さで口座開設した人が私を含めてほとんどだと思います。
     富裕層が高齢者に多い今はまだ店舗型も必要なのかもしれませんが、将来の先細りは誰もが予測できることだと思います。
    確かにジョインベストは参入して以降の多様化が今ひとつだったように思います。
     ネット証券も大変だとは思いますが、20年後の証券会社の店舗は閑古鳥だと思いますけどね・・。
    野村グループは様々な収益源があるでしょうが、中堅は厳しいでしょうね・・。

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