(日経が)言いたい放題の巻!
本日、会社更生法適用を申請予定のJALの株価は4円の安値を付けていますが、まだマネーゲームは続いているようです。
株主優待券が得られるなら4千円で買っても充分に元が取れるらしいのですが、貰えるのか?
JALの件は特にこれ以上書くつもりもなかったのですが、日経記事があまりにも素晴らしかったので引用しつつ追撃します!?
私は「日本はGMを笑えない」「JALのリスクは日本のリスク」と書いてきましたが、日経の論説委員もようやく私に追いついて来たようです!?(しばくぞ!)
1月18日付けの日経朝刊に『日航は「あすの日本」か』という論説記事がありました。
私の問題意識とほぼ一致しているので、少し要約させて頂きます。
<日本航空の問題点>
●競争が激化するなか、経営者の怠慢もあって業務改革が遅れた。
●中年社員や退職者は既得権に固執。
●公的な融資に安易に依存してきた
●官僚や政治家も、地方空港を乱造して、そこへの運航を日航に半ば強制
結果、「世界大競争という現実を前に、過去の成功体験にとらわれ、予防的に手を打つのが遅れた」
<日本全体と通じる問題点>
●20年近く前から大胆な構造改革が必要だと分かっていながら、抜本的な経営改善策をとれずにきた日航経営陣と似た面がある。
●日本全体でも中高年が様々な分野で強すぎる存在感を示す。特に1947年~49年生まれの団塊の世代、670万人である。いわば「田中角栄という社会主義革命家」に助けられた世代だから、国頼みを当然と考えがちだ。
●(中高年の)連帯は強力で、医療、農業、電力など多くの分野で新規参入に反対する。法人税制をベンチャー企業に有利なように作り替えるという考えに反発しがちなのも、従来型企業に勤める中年の役員・社員だ。
●政治家は中高年の反乱を恐れ年金改革には慎重だが、日航経営陣が現役社員の人件費を減らしながらも、年4・5%の利率に基づく高い年金の減額を昨年春まで言い出さなかったのと似た構図。
と、後半部分は日本の中高年層徹底批判に大部分が割かれている・・。(笑)
この記事は論説委員長が書いているので、決して中堅・若手の記者が書いている訳ではないはずだ。
アッパレだ!(大沢親分風)
新聞購読の大事な中心層に向かって、「田中角栄に助けられた世代のオマエラは甘ったれている!」と言っている訳です!(笑)
日経はエライ!
経済新聞の購読者は論理を解する人が多いから、ここまで書けるのだろうか?
(一般紙のYやAではこうは行かないよ、迎合しないと!?)
大新聞が是々非々でフェアにモノを言うようになれば、この国も少しは変わっていくと思います。
そういう新聞の購読が増えれば民度も高いのでしょうが、小沢さんに距離を置く民主党議員が匿名でこう言ったああ言ったなんて、どうでもいい奴のどうでもいい話を取り上げる方が、視聴率も取れて新聞も売れるのだろうか?
私のブログも、以前調査した結果では団塊の世代の皆さんにも多く読んで頂いているのですが、大先輩を批判するのなんて平気です!(笑)
購読料を頂いてませんし、それを面白いと思って読んで頂ける方も多いのだろうと勝手に解釈しております。
個人攻撃ではありませんし、全体としてどういう傾向や特徴があるかと十羽一絡げに言っているだけで、当てはまらない人も勿論沢山居ると思っています。
少子化の責任が子供にないように、団塊であることもその世代に責任がある訳ではないのですが、イロイロと目立つし、団塊の世代がどのような時代背景で人生を過ごしてきたかを考えると、日本の現状を理解する手助けになることも紛れもない事実なんですよね。(少なくとも私にとっては)
ズバリ言いたい放題で「団塊の世代」そのものに切り込もうかと思ったことも何度かあるのですが、一応私もコテコテの日本人なので年功序列が邪魔をして躊躇するんだな・・。
日経の記事の方がズバリ切り込んでいるので、是非昨日の新聞の原文も読んで見て下さい。
私が一言で要約すると、
日本の大きなリスクは、既得権益にしがみつき改革の邪魔をする、自分の利益しか考えない甘やかされてきたダメ中高年!
だと、日経は言いたいのかな?(笑)
[←参考になりましたら一押し。m(._.)m]
コメント
後は悪しき平等主義(ユニバーサルサービス主義)だと思います。
全国津々浦々で何でも全く同一のサービスを受けられることを当然視している。
地方に高速を誘致する側の主張で、「この地にはまだ高速道路が無い。不公平だ」と平然と言ってってのける根性。
高速道路や飛行機まで全国で共通で受容できなければいけないサービスなのか?それが無いと不平等?そんな贅沢を言って全国津々浦々まで高速道路や航空網を整備して利益を出すなんて無理な話。
まあ、このあたりも田中角栄時代で、中高齢者世代になってしまいそうですが・・・
そうですね。
電話や郵便とは区別すべきですよね。
これは年代だけではなく、国民性の影響も大きいのかなと思います。
横並び意識ですね。
「隣の県も空港作ったから、我が県も・・」という理屈を皆が受け入れてしまうのだと思います。
(お隣の佐藤さん家が車買ったから、我が家もという発想とあまり変わらない。自分達の必要性とは関係ないやん![笑])
でも、今の時代は横並び意識なんて持てないので、意識も変わって行くのでしょうね。
若い層ほど、我が県に空港必要ないと考える割合は多そうですね。
(車も要らないと同じで?)
東京の信号がないだけの首都低速自動車専用道路も如何なものかと思いますが、それは置いておいて・・。
高速も全国の基幹網は必要ですが、明らかに採算が取れないのに不公平意識で作ってしまうのは問題ですね。
こんな国土の狭い国の各県に空港があるのも不思議ですね、隣の県まで行けばいいだけですよね。
(県知事も県民も見栄や意地でそれが気に入らないんでしょうね。県民の税金だけで負担して賄ってくれるなら、JALも国民も勝手にどうぞですけどね。そんな根性に限って、絶対ない。[笑])