昨夜は米1月新築住宅販売数が過去最低となり、NYダウも伸び悩みました。
一昨日の米消費者信頼感指数の悪化も合わせて、底は打ったが米国の景気回復の道のりは平坦でも短距離でもないことを確認する指標が今後も出てくるのかな~と個人的には考えています。
そんな弱気な米株価を救ったのが、バーナンキFRB議長!
議会証言で「例外的に低い政策金利が長期にわたって続く」と述べたことから、結局ダウは0.9%の上昇で引けました。
こうなりゃ、今日の日経平均もプラスで引けたかと思ったら、逆に0.9%程度下落して引けている!
理由の1つは、バーナンキ発言から日米金利差縮小が意識されて、ドル売り円買いの円高に振れたので、日本株は上昇できない・・。
理由の2つ目は、今日になってユーロ不安再燃?(←毎日だろ!)でギリシャの数段階格下げや次はスペインが危ない説が出てきて、ユーロ売り円買いがドル円の下落も招き、クロス円全般が急落。
このような外部要因に囲まれた状況で、風見鶏の日本株が上昇する訳がありません!
米政府に呼びつけられて、吊るし上げられていたトヨタの豊田社長の踏ん張りは日米株価に影響を与えたのだろうか・・?
(大してサプライズのないバーナンキ発言ではなく、トヨタ社長発言で日米株価が動いたなんて話を聞いてみたいものです。)
理由の3つ目は、あまり指摘されていませんが、私が重要だと思っていることです。(当たり前の話だから指摘されないのか?)
悪材料はいろいろありますが、FRB議長の低金利維持のコメントはもっとリスク選好を招いても良いように思います。
でも、現在そうならないのは以下2点の理由かなと?
●ドル低金利のドル安の受け皿として、主要通貨のユーロが本来ブイブイ買われるはずだが、ユーロ圏の現状ではユーロも買えずに、市場全体にドルキャリー取引が起こらない。
●ボルカー・ルールがまだ意識され、ドルの低金利が長期間維持されるとしても、投資銀行やヘッジファンドは以前のようなリスク志向のドルキャリー取引を控えている。
また、キャリー取引の対象である新興国・資源国にも金融引き締め懸念があり、積極的な投資先が見当たらないことも影響しているかと・・?
つまり、全世界的に今は魅力的な投資先がないし、気持ちも盛り上がらないから無理しなくてもいいんじゃないの?って感じでしょうか・・。
でも、PIGS問題の解決なんて待っていたら、何年掛かるか(解決されるのかも)わかりませんけどね。
少し暖かくなってきたら、市場の雰囲気もガラリと変わるかもしれませんね!?
(1年前は3月中旬でしたけど、今年はさて?)
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