良くない話題で世間を驚かせ騒がせるのがFXですが(?)、巨額脱税・インチキ商材や私募ファンドの詐欺・業者の杜撰な資金管理あたりが相場と決まっていました!?
でも、最近立て続けに発覚した10億円超の着服容疑には度肝を抜かれると共に、メディアのFXバッシング姿勢を感じずにはいられませんでした。
(まあ、そうさせる程のビックリ事件ではあるのですが・・。)
1つ目の事件は、某私鉄子会社の元社員が経理課に勤務していた当時に70回にわたり社内のシステムを不正に処理し、約10億5200万円を自分名義の口座に入金してだまし取り、その金をFXに注ぎこんだそうな!
もう1つの事件は、元公認会計士が預金管理などの業務依託を受けていた不動産投資ファンドなどの資金を計13回にわたり総額約30億円を引き出し着服し、FX取引に充ててほぼ全損したそうな!!!
この2つのニュースにはサプライズが沢山あるのですが、ちょっと待った!
この事件はFXと直接関係ないやん!
10億円を超える巨額の電子計算機使用詐欺容疑と業務上横領容疑ですよ!
よく読まなくても、FXは何も悪くない!
目的がFXでなくても、注ぎこんだのが競馬・競艇・パチンコであっても事件の重みは変わらんだろ!
(あっ、だからやっぱりFXって色眼鏡か!?)
新聞には「10億円 着服 FX取引に」と見出しが躍っています。
詳しくない人が流し読むと、またFXの事件か?よう知らんけどFXはやっぱり胡散臭くて恐ろしいなとの印象を持つでしょう!?
でも、こんな事件を起こす人もいるから、あながち否定もできない訳です。
競馬・パチンコ以上に射幸心を煽るから、FXのレバレッジ規制も決めて良かったとお役人もこのニュースを喜んだかも知れません!?
でも、ちょっと待った!
30億円の金にレバレッジ掛けるって、この元会計士は何を考えていたのでしょうか?
と言うより、(着服は置いておいて)30億円あればFX取引する必要性も意味もないだろうが!
どんだけポジポジ病やねん!(無限ポジポジ病か?)
しかもほぼ全損って、30億円を元手に1000億円に増やすつもりだったのか?
何十億円の金に何故かレバレッジ掛けて吹っ飛ばす極一部の人のおかしな事件により、レバレッジ規制が正当化される訳ではない。
しかしながら、FX(という名のギャンブル?)が横領を誘発したのであれば社会として見過ごすことはできないでしょう。
元公認会計士は、もし30億円が自分の金だったら吹っ飛ばすようなレバレッジを掛けただろうか?
最初は軽い気持ちで(?)小さく始めたが、負けが込んできて取り返すために、横領額もレバレッジも結果として膨れ上がって吹っ飛ばしたのかも知れない・・。
でも、今回の巨額横領事件は目的がFX取引であっただけで、
●FXの事件でもなんでもないこと(競馬・パチンコでも同じ!あ、それがFXの問題か!?)
●レバレッジの上限が25倍か100倍かという問題とは何ら関係のない次元である
ことは再度強調しておきたいと思います。
メディアもFX取引を強調せずに、元公認会計士が30億円の巨額横領だけでも充分センセーショナルですよ!
(会計のプロも、掛け算・割り算はあまり得意ではないのかな!?)
世間の皆さん、健全な(?)為替証拠金取引を色眼鏡で見ないでね!
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