米大統領選はオバマが再選しました。
オバマは支援者向けのメールで「これは運命でも偶然でもなく、あなた方が実現させた」と勝利宣言をしました。
しかしながら、得票率においてはオバマ50%vsロムニー48%の僅差であり、まさに米国の民意は真っ二つに割れた訳だ。
もし、直前にハリケーン・サンディがやって来なければ、過半数がロムニーを支持していたかも知れず、本当に運命でも偶然でもないのだろうか?
オバマにとってはフォローの風ならぬ、サンディという可愛らしい名に似合わないフォローの大暴風雨が吹き荒れたのかも知れない・・。
市場はオバマ再選を大幅下落と手荒な祝福で迎えました。
市場のオバマ大統領への評価というよりも上下院のねじれが解消されずに「財政の崖」への懸念が膨らみました。
予想通りの展開なのですが、選挙前からオバマ勝利は織り込んでいると言いながら、「財政の崖」懸念は織り込んでないって近視眼の論理矛盾はアメリカ人のポジティブさ故か!?
私の名付けた2012年末に同期する日米「財政の崖」っぷち同盟ですが、日本の方が崖回避への道に一歩リードしたようです。
解散を条件としていた赤字国債法案の審議に自民が応じて、15日に衆院を通過して成立する見込みが高まっています。
日米でこんなしょーもない同盟を組んでいても仕方ないし、何故か日米似た動きになる過去の経緯からも、日本の回避への方向性は米国にとっても良い兆候かも知れません!?
でもねー、解散・総選挙の時期が非常に気になりますね、良くない意味で・・。
12月選挙になったら、誰かがシナリオを書いているとしか思えない!?
米国の「財政の崖」問題もクリスマス前まではあーだこーだ、すったもんだ、てんやわんや、七転八倒、抱腹絶倒(!?)の悲喜劇を鑑賞できるのかも知れません・・。
まあ、今回の米大統領選は言ってみれば、米国民が米国「再生の賭け」をオバマとロムニーでベットして、全米を二分しながらも引き続きオバマに託した訳だ。
「再生」の前にハードランディングで「財政の崖」から転げ落ちている場合じゃない!
「再生」を駆け上がる為には財政健全化も極めて重要というパラドックスに取り組みつつ、オバマ大統領が米国を4年間上手くハンドルすることを期待します!
(まあ、ロムニー的古き良き強き米国のリバイバルはあり得ないと思っているので、オバマで良かったのでは個人的に思いますが、取り敢えず崖回避を・・。)