米大統領選直前にNYを襲ったサンディは運命の悪戯で歴史を塗り替えるのか?

先週前半はハリケーン・サンディの影響で米株式市場が2日間休場となり、経済損失も予想以上に拡大しそうとのこと。
 
天災なので当然っちゃあ当然なのですが、このタイミングでニューヨークに大型ハリケーンが襲来したことにあまり好ましくない奇妙な一致を感じざるを得ません。
 
●2日以上の市場閉鎖は2001年9.11以来で、天災では124年ぶり!
21世紀に入って直ぐの9.11テロから2度目の市場閉鎖という異常事態が2012年10月に起こった。
更に天災では124年ぶりのことで、天災による百年に一度のNY市場危機である。
 
●大統領選直前の天災であり、前回大統領戦前にもNY発世界的な大人災が!
大統領選直前に大きな天災が起こったことも不気味だが、4年前の大統領選前には人災によりNY発のリーマンショックから百年に一度の金融危機が世界を震撼させた。
更に奇妙なことに、前回の危機をオバマはフォローの風に変えたが、今回の危機もまたオバマにフォローの風が吹いているようだ。
 


●米サンディ被害と東日本大震災(+原発事故)の類似
規模は全然違いますが、2011年3月の東日本大震災と米東部を襲ったサンディの傷跡は類似点が多いように思う。
 
・ニューヨークとニュージャージーの原発が停止
・停電・断水・大渋滞で給水所に人が並び、我先にとガソリンを求めてスタンドで数時間待ちの行列を作る光景は日本の震災とも酷似。
・当初は甘く見られていたサンディによる経済損失の予想は日に日に膨らみ、現時点では最大4兆円と見られ、日本の震災には及ばないがアメリカ経済にとっても無視できない損失規模となりそう。
 
大きな天災が2011年に日本東部、2012年にアメリカ東部・・。
規模は違えど、日米に続けて似たような試練が・・。
 
正直に言って、「災い転じて福と為す」というストーリーは描きにくいのですが、米大統領選は2日後に迫っています。
 
そして、たまたま直前に起こった天災に対応を優先したオバマにたまたまフォローの風が気まぐれに吹いたのか、結果として天災はオバマの支持率を上げる結果となったのでしょう。
(一要因であって、勝つかどうかは蓋が開かないと・・。)
 
これも日本の震災との一致なのですが、震災後の東京都知事選とサンディ後の米大統領選も類似点が・・。
(米国に一緒にするなと怒られそうだけど!?)
 
再選を目指す石原都知事は選挙活動を一切行わず震災・原発対応を優先し、乳幼児にミネラルウォーターを配り、福島で放水活動に当たった消防隊員に涙を流して最敬礼したり、頼もしいリーダーとして都民のハートをがっちり掴んで(?)再選を果たしたのでした・・。
 
もし、あの時都民が知事のパフォーマンスになびかず彼が落選していれば、現状の尖閣問題も永田町の政変も今とは違う形になっていたことでしょう。
(良い悪いではなく、歴史はそうやって作られると言っているだけです。米国も・・。)
 
オバマが勝てば、その後の「財政の崖」回避はロムニー勝利よりも難しくなると予想されています。
さて、NYを襲ったハリケーンが大統領選挙も世界の秩序も変えてしまい、新たな歴史が作られるのでしょうか?
 
「災い転じて福と為す」のは決して容易ではないのかも知れない・・。
(そして、マヤ暦は2012年12月に・・。[笑])
 
2012年も余すところ2カ月・・。
激動の歴史の中でハリケーンにより揺れ動く世界から目を離すべからず!
 
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