(経済産業省も絡んでいるようですが)東京証券取引所は女性が活躍している「なでしこ銘柄」の公表を検討しているようです!?
いくつかの情報源をまとめると、
●東証1部上場企業の中から、管理職に占める女性の割合や育児支援制度の有無などを基準に約100社を選定
●この中から、ROE等の財務指標をもとに業績のよい企業10~20社を「なでしこ銘柄」に選定
●市場を通して女性の社会進出を後押しする
●将来的には「なでしこ銘柄」の株価指数を作り、ETFに活用することも検討
素晴らしい取組みですねと拍手を送りたいところですが、これは経産省と東証がやるべきことなのか?
イメージだけでは、リクルートやらベネッセやら花王なんて銘柄が浮かぶのですが、主観や恣意性が入らないように全てを数値化して機械的に「女性の活躍している会社」のベスト10を選ぶのか?
(そうではなく役所や証取の主観が入り込むならそれも問題!)
また、仮称ではあるが「なでしこ」はブームに乗ってみました感満載で、これでETFを作るならノムラ等のブーム後追い型短命投資信託と発想が同じ!?
どうせ「なでしこ銘柄」を作るなら、
新興市場で女性が活躍できる上位企業も「ヤングなでしこ銘柄」として選定してブームに乗って欲しい!?
(何故か「なでしこ」より人気が出ちゃったりするところまで真似て!)
更に女性がスキルを身に付けられるトップ企業の「女子力向上銘柄」も選定しよう。
(女子会15ETFなんてどう?)
えーい、ついでに「美人過ぎる女社長銘柄」もちょっと無理をしつつ選定しよう!?
ここまで来ると、だから何なのかって世界ですけど、ブームですから「美人過ぎる女社長ETF」なんて売れるかも知れませんよ。(なんせブームの国ですから!?)
折りしも24日に世界経済フォーラムは男女平等の度合いを指数化し、日本は135カ国中の101位だったと公表しました。
具体的な指数化の方法も信頼性もわかりませんが、まあ低くランクされるだろうことは誰しも想像がつくと思いますが、こんな順位では日本はフロンティアマーケット(新興国中の新興国)に括られますよ。
とても先進国とは思えないし、女性の活躍を後押しするのは結構なことですが、「なでしこ」では短命ブームに終わってしまうかも知れないし、101位の国には腰を据えた長期的な取り組みが必要でしょう。
経産省や東証も内側や足元をよく見て、まず自分達が率先して「なでしこ銘柄」の発掘・育成に取り組んだ方が良いかも知れないし、「ヤングなでしこ」が「アダルトなでしこ」へと成長するのを妨げないように、よく言えば「侍ジャパン」と名づけられた男社会の意識改革と成長も同時に求められているのだと思います。
でも、「侍ジャパン銘柄」はなんか買いたくないな~。えーい、ショート!(笑)