2月27日に中国A株連動型ETF2銘柄が新たに東証で上場されます。
コード:1575
銘柄名:ChinaAMC CSI 300 Index ETF-JDR
対象指標:CSI300指数
管理会社:チャイナ・アセット・マネジメント(香港)・リミテッド
コード:1576
銘柄名:南方 FTSE 中国A 株50 ETF
対象指標:FTSE 中国A50 インデックス
管理会社:中国南方アセット・マネジメント・リミテッド
信託報酬は双方0.99%ですが、中国A株市場で連動指標を変えただけで何故似たような商品を2つ同時に上場させるのか?という至極真っ当な批判の前に・・、
うん?これどっかで見たことあるな?
デジャヴ???
CSI300指数は日興の中国A株ETF(1322)と完全に被り、FTSE中国A50指数も野村の上証50指数に連動するETF(1309)と代表的な50銘柄による時価総額加重平均に連動するという点では同一であり、中国A株ETFがダブリxダブリの4銘柄となり信託報酬も0.99%と横並びで出揃う。
東証はこの4種類を投資家にどう使い分けろと言うのか?
香港ではなくニッチな中国本土内A株市場にETF4本を揃える前に、ドイツやイギリスの株価指数ETFが何故先に出てこないのか?
日興のETF(1322)は2/19現在で基準価額に対して市場価格は8%超下回り、東証ETF全体の中でも相当な問題児のはずだが、ダブリにより更に出来高が減って乖離が拡がりはしないのか?
様々な面から今回のETF追加は首を傾げざるを得ず、東証が自ら日本のETF市場を複雑にして混乱させ、ETF普及の逆効果になりかねないと考えます。
私も1309と1322を若干ホールドしていますが、新規追加の1575と1576の出来高や指数との連動性において優位性があるのかは確認したいと思います。
(ほら、4つも出すから書いていても混乱する!?)
実は別の面でも中国A株ETFの新規追加には注目しています!
野村のETF(1309)が上場された2007年10月は上海A株指数がバブルの最高値6429を付けて買うには史上最悪のタイミングでした。(笑)
その水準に比べれば未だに指数は2500前後で最高値の半値以下ではあるのですが、昨年11月以降の急激な上昇はあの日経平均に匹敵し、円建てでは円安効果で日経平均を凌駕するはずです。
ということで、上海は一旦の天井は既に打った感はあるのですが、買い気がそそられるタイミングでまたまた登場する中国A株ETFの新規追加が、最悪のタイミングを知らせる逆指標と再度なるのかに注目しています!?
なんせ最初が希代の相場師にも真似できない天才的なバブル絶頂の有頂天的中でしたから。(笑)