日本は好材料に沸くが世界は伊選挙や米歳出削減など懸念も多く調整局面か?

日本人が一番驚いている(?)日経平均の好調ぶりが止まりませんね。
さすがに2月に入ってからは横這いで推移していますが、調整と言えるような大きな下押し局面はまだやって来ていないと言えるでしょう。
 
週末の日米首脳会談も聖域ありきTPP交渉参加の言質をオバマ大統領から得て、アベノミクス支持リフレ派2名が日銀正副総裁になるとの観測もあり、今週も円安日本株高で始まりました。
日本株と円(安)にとっては好材料ばかりが続いて押し目さえ作る余地がないといった状況です。
 
奔放もとい本邦投資家にとってはメジャーなNYダウと日経とドル円の数字ばかりを追いかけていると、世界の市場がなにもかも上昇しているようなイメージを持ってしまいがちですが、全然違って世界はマチマチの状況です。
 
国内の金価格が最高値を更新した!
ガソリン価格が高騰してやりくりが大変だ!
なんて報じられましたが、ドル建て原油価格は数年スパンで横這いだし、ドル建て金価格は昨年11月から一貫して下向きのトレンドです。
 


単にドル円の急上昇が金価格の下落を上回り円ベースで最高値を付けてしまったのですが、そこを説明せず(理解せず)あたかも金価格が高騰しているかのようなミスリード記事の多いこと・・。
アベノミクスを支持して円安を喜んでいる人が一方ではガソリンスタンドの上昇していく掲示価格を見て文句を言うのはおかしい!(笑)
 
他にもAUD/JPYが本日一時的に今年の高値を付けたようですが、AUD/USDでの高値を1月上旬であり以降は一貫して下向きのトレンドです。
世界のマーケットを極東から円建てで見ているとイロイロと見誤ります!
(ドル建てで見ても今の世界は上向き・下向き・横ばい様々で訳わからんけどね!?)
 
(アベノミクスに諸手を挙げて賛成ではないが)日本の市場に独自の好材料が多くて、G20や日米会談で表立ったジャパンバッシングもなく、外国人投資家にもジャパンナッシングとパッシング(?)されずに海外から日本株に資金流入して誠に結構なことですが、世界に目を転じると大きな調整となるリスクも控えています。
 
イタリア総選挙の結果が出るのが日本時間の26日未明。
緊縮財政を批判するベルルスコーニ前首相が率いる中道右派が終盤に巻き返したとも言われますが、上下院ともに中道左派連合が過半数を取り安定政権となるかは不透明なようです。
 
失脚したベルルスコーニが財源もないのに昨年収めた不動産税も返すと票集めに必死なようですが、今イタリアが緊縮財政でみんな我慢しなけりゃならないのはオマエの放漫財政のせいだろ!という当たり前のツッコミがイタリアンに通用するとは限らない!?
ベルルスコーニが復活しかねないのがイタリアでありラテン系であり、故に巨額の財政赤字あり、故にラテン系国家は民主主義の墓場と・・○×△□。
 
米国では何もしなければ3月1日に発動される歳出強制削減を回避するために与野党ですったもんだの議論・駆け引きが昨年末の延長戦として今週は加熱しそうです。
イタリアもアメリカも「まさか」が起こることは織り込んでいないようですが、イタリア国民も米議会も「まさか」を起こさないと舐めてはいけないと思う。(笑)
(メディア評論家の決めゼリフ「○○もそこまで馬鹿ではない」で根拠が示されたことは一度もない!?)
 
他にも26日にはバーナンキFRB議長の議会証言もあるし、相場に大きな影響を与えかねないイベントは多そうです。
我が道を行く日経とドル円のバイアスを受けずに、我が道を行くベルルスコーニと米議会にも注意を!?
個人的には調整局面ウェルカムですけどね。
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