近年に投入された超低コストファンドの内ポイント還元してしまうと全く儲からない銘柄については付与対象外としていましたが、これらにも0.05%のポイントが付与されます。
0.1%還元の通常ファンドは残高が1千万円を越えると0.2%還元になりますが、0.05%付与分については残高1千万円超でも倍増されずに0.05%還元のままです。
しかしながら、その基準となる月間平均保有額1千万円の判定対象には0.05%付与分も含まれるように改定されるので、残高がそれなりに大きい方には0.05%還元以上に大きなメリットかも知れません。
例えば、0.1%付与対象のファンド残高が700万円、0.05%付与対象の残高が300万円あるとします。
従来は、700万円x0.1% + 300万円x0% = 年間7000ポイント でしたが、
今後は、700万円x0.2% + 300万円x0.05%= 年間15500ポイント(14000+1500)
と2倍以上に膨らみますが、寄与しているのは0.05%付与分ではなく残高判定が1千万円超となることで700万円分に2倍付与されるからです。
この改定により顧客側でデメリットになる人は誰もいないので太っ腹な改良です!
私もこの改定は驚きでしたが、これ自体がそんなに嬉しい訳ではありません。
それよりも、低信託報酬の対象外ファンドが増えていたので投信マイレージサービスの存続自体も危ういかなと見ていましたが、こんな改定をするくらいだから当面は全くマイレージを止めるつもりがないとわかって嬉しいですね!?
でも、販売会社取り分からポイント還元すると殆ど何も残らないのに何故ここまで慈善事業のような大盤振る舞いをするのでしょうか?
付与対象外ファンドの売れ行きが明らかに落ちて、既存分まで付与対象としている他社に移管されるケースが少なくなかったのかも知れません。
それなら儲からなくても付与して、引き続きメイン証券で使ってもらって他のサービスで元を取ることを考えたのかも知れません。
(でも、この手のファンドばかり買う層は他に一切金を落とさない「不良顧客」だったりするのですが!?)
更にはNISAやiDeCoもサービスや対象が拡大傾向なので取り敢えずSBIブランドで囲い込みたいという思惑もあるのかも知れません。
どうせ還元しなくても大して儲からない商品だから、儲けゼロで客寄せに使ってしまえ作戦ではないでしょうか?
つまり、SBI証券の低コストファンドは特売品であり、スーパーで言えばモヤシ、ドラッグストアで言えばティッシュを仕入れ値スレスレで売っているようなものです!?
それも会社として規模と体力があって、アクティブファンド等で高信託報酬を気前よく払ってくれる「優良顧客」が沢山いるから利益を出しながらやっていける訳で、優良も不良も皆に感謝ですね!?
「君子豹変す」で高還元をやめた同グループのネット銀行とは姿勢が異なり、業界最安水準を攻めて守り続けているSBI証券の変わらぬ姿勢は素晴らしい!
結論はシステムにフリーライドしながら使い倒して半額モヤシばかり好んで食べる顧客が一番得をするってことでいいでしょうか?
(いやちょっと違うな!?)

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