22年通期ではコクサイ▲5.12%に対して△2.90%上回る▲2.23%の騰落率となりました!
ほぼ世界中で株価下落となった22年に円安でのプラス相殺はあったものの、下落率がコクサイ指数より2.9%も小さく済んだということですね。
SOMPO123は情報開示もしっかりやっていて22年下期運用状況の中でデータを示しながら「参考指数が下落する局面では下落幅が抑えられ、逆に上昇する局面では参考指数に若干劣後する傾向がみられます」と自己分析しています。
コクサイ指数の約1300銘柄組み入れに対して、SOMPO123は名前の通り123銘柄と約1/10の銘柄数なので当然騰落率にズレは生じますね。
また、123銘柄に絞り込む際に「信用格付けが投資適格未満の企業の株式を除外する」という方針を取っているので、ジャンク級で初の1兆ドル企業となったテスラを組み入れていません。
一方、コクサイ指数ではテスラが構成比で上位10社に入るので極めて大雑把に言えば、暴れん坊将軍のイーロンマスクj率いるテスラがグイグイ上昇する時期はSOMPO123がコクサイに負けて、テスラが沈み続ける時はSOMPO123がコクサイに勝つことになりますね。
コクサイ指数のテスラ構成比も1-2%と言ったところなので騰落の差をテスラだけで説明できる訳ではないでしょうが、123銘柄に絞り込む際にジャンク級は除外されるので銘柄数は1/10になってもコクサイ指数よりもボラティリティが小さくなり、SOMPO123は上昇時も下落時もパーセンテージがコクサイ指数よりマイルドになる傾向がありそうです。
(これはSOMPO123の自己分析ではなく私の感想です。)
昨年10月にS&PがテスラをBBB(投資適格級)に引き上げたので、現在はSOMPO123がテスラを組み入れようと思えば出来るのかと思いますが、さて運用サイドはどう判断しますか?
昨年1年間で400ドルから100ドル近くまで大暴落したテスラですが、23年に入って反転上昇して1月終わりには200ドル近くまで上昇しましたが、このようなケースでSOMPO123はコクサイ指数に大負けしたのでしょうか?
1月最新の月次レポートを見ると、コクサイ指数△3.86%に対してSOMPO123が△3.85%の上昇で劣後したのは誤差程度の▲0.01%に過ぎません!
コクサイ指数はテスラ大上昇の恩恵がありSOMPO123にはない、比較的NASDAQ指数等のハイテク株上昇が目立った1月ですが、コクサイとSOMPO123のパフォーマンスに有意な差はなかったと言えます!
細かい要因はわかり兼ねますがテスラ1社に騰落率を振り回されている訳でもなさそうで、これまでのところSOMPO123の成績に文句は付けられません!
それにも関わらず、1月末の純資産総額は17億円に過ぎません。
「楽天証券を除く」主要ネット証券でしか販売されておらず、かつ「つみたてNISA」の対象になっていないこともあると思いますが、信託報酬0.077%かつこの順調な成績で純資産17億円は寂しいですね。
24年NISAまでまだ1年近くあるので、今年もしっかり運用して2年の安定実績を示して情報開示もしっかり行って、地道に信頼と安心感を築くしかありません。
MSCIコクサイ指数に連動する高(!?)信託報酬0.1023%のeMAXIS slim先進国株式は純資産約4000億円です。
SOMPOアセットマネジメントさん、投資信託商品として123がslimごときに負ける気はしないよね?
じゃあ、インデックス投信より低コストなアクティブ運用の実力を今年も見せ付けてやりましょう!?

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