次は新NISA枠で具体的にどんなファンドを選ぶか方針を立てます。
アクティブファンドを排除している訳ではありませんが、予測が更に難しくなる長期での運用で低コストの中から選ぶとすれば必然的にインデックスファンドが対象となります。
(後述しますが、アクティブのアレもNISA対象には足りません。)
インデックスファンドにも新興国単国とかFANG+とかSOX指数とか対象の絞られたファンドもありますがコストも少し高めになるし、信託報酬約0.2%のNASDAQ連動ですらNISAには含めず特定口座で充分であると考えます。
従って、NISA対象はカテゴリーとして信託報酬0.1%前後の米国単国・日本単国・先進国全体・新興国全体・全世界(ワールド)、あるいはこれらのミックスに絞られます。
あくまで私の観点ですが、NISAはバイアンドホールド枠で買ったら忘れて放置予定なので、「NISA外の投資において邪魔で迷惑にならない存在であること」が重要です!?
無色透明で自己主張がない方が良い!(SOXとかNISAでは不要だしエッジは特定口座で効かせれば良い!)
では、消去法で各カテゴリーにダメ出ししていきましょう!?
【日本単国】
全体としては日本の長期的成長に期待薄。
日経平均やTOPIXなら投資手段は豊富にあり、私にとってはNISAでバイアンドホールドの対象ではなく、デリバティブを含めて「売」買の対象になることが多い。
日本株で長期保有なら指数ではなく個別株の方がベターと考えるし、大手ネット証券なら売買手数料も無料化されて日本人なら非常に低コストで取引できる有利な環境にあるのに投信で信託報酬を払い続ける必要もないと考える。
【米国単国】
私は米国信者ではないのでポートフォリオを米国だけで固めたいとは思わない。
また米国にはS&P500やNYダウという主要指数だけではなく、NASDAQ100や上述のSOX指数など特定口座で加えたいファンドも複数候補がある。
NISA外で米国比率を上げるのは簡単だが、NISA枠内をS&P500だけで固めたりすると全体で米国比率を下げるのが難しくなり、NISA外の投資において邪魔になりかねない。
【新興国全体】
新興国を丸ごとまとめたエマージング指数というパッケージ自体があまり好みではない。
普通の投資家よりは新興国比率が高いと自覚しているが、今後はエマージング指数から新興国単国によりシフトして行きたい。
インドなどは今年低コストなファンドが増えたように、新興国は今後もまだコストを下げる余地があるし、商品のバリエーションも増えていくと予想される。
よって、長期保有ではなく商品や国の乗り換えもあるし、該当商品が投信にはなくETFであることも多いし、長期保有したくてもニッチな新興国単国連動ETFでは過去に償還を食らったこともあるし、全てをNISA外で扱う方が適切と考える。
【全世界(ワールド)】
上述した通りに日本成分が邪魔になるし、新興国も指数より単国にシフトしたいのでNISAで含める必要はない。
ということで、消去法で残った新NISAに最適なカテゴリーは【先進国全体】です!
日本が除外されるMSCIコクサイ指数連動のファンドが私のNISAには最適です!
この指数でも米国比率は70%を越えますが、30%弱が欧州を中心とした先進国にアロケーションされるだけでも貴重です。
NISA簿価1800万円のうち、500万円程度は日米を除く先進国に投資されます。
想像すればわかると思いますが、日本の現投資環境では先進国各国に低コストで投資するどころか投資手段自体が限定的か存在しない状態です。
フランスやオーストラリアに投資しようって手段が直ぐに浮かびますか?
欧州全体の株価指数でさえ日本での投資手段は限定的です。
日本や米国や新興国なら特定口座でいくらでも付け足してポートフォリオ内の国別構成比を上げられます。
一方、日米を除く先進国比率を付け足して上げることは難しいのでNISA枠内に含めておいた方が良いと考えます。
(米国指数とコクサイ指数のどちらが長期パフォーマンスで優れるかは考えていないし、そこは問題ではありません。)
対象ファンドはコクサイ指数連動で最安の税込信託報酬0.0989%で並び純資産規模も十分な「eMAXIS Slim」「ニッセイ」「たわら」の3つに絞られます。
コクサイ指数を若干上回るパフォーマンスを残して税込信託報酬0.77%のアクティブファンド「SOMPO123 先進国株式」もありますが、設定から2年弱と運用実績が浅く純資産総額26億円ではNISAの長期運用対象には選択できません。
私もこのファンドを応援含めて特定口座で少し保有していますが、買い増すなら特定口座です。
(コンセプトもチャレンジも悪くないし今後も頑張って欲しいファンドではある。)
ということで、コクサイ指数連動の3ファンドをリスク分散兼ねて均等に3分割して買っていこうか?最安維持の姿勢を前面に出すSlim一本で行こうか?
などと猛暑の中でおぼろげながらに考えていたのは8月頃まででした!?
あのカテゴリーで起こった競争をきっかけとして、新NISA枠を先進国株全体でコクサイ指数連動のカテゴリーで埋めるという方針は現時点で変更していますが、乗り換え先とその理由はまた次回以降に。
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新NISA方針(3):カテゴリーではコクサイ連動の先進国インデックス投信がベストと一度は思ったが!?
