銘柄入れ替えは6月21日に行われましたが、
除外:テスラ、ユナイテッドヘルス、ジョンソン・アンド・ジョンソン
追加:イーライリリー、ブロードコム、JPモルガン
となりました。
私はこのファンドを悪く言えばM7投信と揶揄しましたが、早くもそれを覆す良くも悪くもノンポリで思想信条と思い入れのなさを発揮する入れ替えをしてくれました!?
テスラを外したのでもうM7投信とは呼ばせない!(という強いこだわりも主張もないけど)
年1の入れ替えによりM7の中で勢いの落ちたテスラを外して、今をときめくイーライリリーとブロードコムを追加して、毎年強者のS&Pトップ10銘柄に投資し続けるのがこの投信のポリシーですからね。
これを個人でやると売買コストも嵩み利益なら課税も発生するところをファンド内で自動でやってくれるのがメリットですね。
但し、年1回5月の最終営業日を基準に入れ替えを行うのは荒っぽ過ぎますね。
たまたまその日だけ最大瞬間風速でトップ10入りして年間364日は圏外でもその銘柄を組み入れることになります。
毎月入れ替えればより良いことは間違いないと思いますが、頻繁な入れ替えでは売買コストも嵩むし低廉な信託報酬を維持することも難しくなるかも知れません。
今回追加の3銘柄でもトップ10内のシェアが12%近いので、そもそも10銘柄しか投資しないファンドで銘柄入れ替えはコスト高を招くため時期を決めて年1回機械的に選ぶことは仕方ないかも知れませんね。
運用開始から3カ月以上経過したので、S&P500連動投信とS&P10と値動きが近いと言われるNASDAQ100連動投信との騰落率を比較してみましょう。
騰落率(9/19現在) 1カ月 3カ月
Tracers S&P10 ▲4.16% ▲11.74%
eMAXIS Slim米国株 ▲1.67% ▲6.64%
ニッセイNASDAQ100 ▲3.67% ▲11.53%
残念ながらこの3か月間だけを見るとS&P10のパフォーマンスが一番悪いですね。
でも、やはりNASDAQ100の値動きに近くパフォーマンスも若干劣る程度でほぼ同等です。
じゃあNASDAQ100でええやん!という意見もあると思いますが、今後10年20年スパンでS&P10の値動きがNASDAQ100と似通るとは限らず、信託報酬もニッセイNASDAQ100の税込0.2035%に対してTracers S&P10は税込0.10725%で約半額で済みます。
非NASDAQ銘柄ではバークシャー・ハサウェイとJPモルガンを含みますがS&P10内でのシェアは計10%未満であり、テスラを除外しても現状はNASDAQ100とほぼ連動してしまうことは不可避かも知れませんね。
純資産総額も既に400億円を越えて、SBI証券の各種投信ランキングでも20-30位に位置しているのでソコソコ人気を集めています。
(因みにSlim米国はオルカンに次ぐ2位独占、ニッセイNASDAQは軒並みランキング一桁の大人気投信)
非常にユニークな投信なので今後も継続ウォッチしたいと思います!

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