決算日:24年7月8日 1012円(100口あたり)
分配金利回りは分母に持って来る株価によって変動してしまいますが、直近の9月12日終値である203.6円を用いると100口で20,360円の時価に対して分配金を1012円貰えるので利回りは四捨五入でピタリ5.0%になります。
過去2年の分配金は100口あたりで22年:1807円、23年:1752円でしたのでこれでも大きく下げています。
面倒なので過去分も今年の直近株価で分母を統一すると、分配金利回りは22年:8.9% -> 23年:8.6% -> 24年:5.0%と下げて来ましたが、それでも国単位の株価指数連動ETFとしては高利回りを維持しています。
因みに、このETFは上場以来の2009年から2021年までは一度も分配金を出しませんでした。
突如として高分配ETFに化けた訳ですが一時的ではなく3年は続いていると言えます。
郵送された収益分配金計算書を確認すると、収益分配金に対する外国源泉税額の比率が6.8%になっています。
一方、本来15.315%であるべき所得税の比率が8.6%になっているので、外国源泉税額分を所得税から差し引くことで二重課税調整も行われて確定申告せずとも6.8%分の外国源泉税額は自動で取り戻してくれています。
3年間の分配金利回り合計で20%を越えるので、15年持ても分配金だけでお釣りが貰える勢いですがそうなってくれれば良いのですけど、その前は10年以上無分配でしたから過度な期待はしない方が良いですね。
来年は分配金利回りが上がるか下がるか、はたまた無分配に戻るのかはわかりかねますが、単なる株価指数連動でブラジルほど分配金を出す(=配当利回りの高い企業が多い)国はないし、S&P500や日経平均を買って5%以上の分配金なんてアリエナイことは確かであり、ブラジル株投資の魅力ではありますね。
但し、このETFは信託報酬が高めだし、個人的には配当金を分配せずに含みで再投資して欲しいので良質なブラジル株投信の組成に期待します。
以前書いたように、SBIがフランクリンと提携して海外上場のブラジル株式ETFを対象とした投信を販売する見通しとの報道があるので、まずはこの投信に期待します!
おそらく対象となるブラジルETFの経費率は0.19%だと思われ、投信側の儲けを乗せても低廉なコストでの組成が可能な筈です。
(因みに1325ETFの信託報酬率は税込1.045%です!)
但し、ブラジル株連動の米国ETFを対象とする投信だと三重課税問題がある分不利になりますが1325ETFは信託報酬高過ぎなので、その辺は実際に出てから検討しましょう。

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