中国の胡錦濤主席の訪日、福田首相との会談をニュースで見て、この言葉を思い出しました。
古代の日本で聖徳太子の発案により遣隋使が派遣(607年)されたが、小野妹子が携えていった国書にこう書かれていた。
「日出づる国の天子、書を日没する処の天子に致す、恙無きや…」
これを見た隋(現在の中国)の王は、日本を日出づる国とし、隋を日没する国と称したことに激怒したとか・・。(諸説あるらしいのでこれが歴史的事実かはわからない)
当時の日中の力関係を考えれば、日本は中国から様々な文化を輸入しており、辺境の後進小国の分際で何様のつもりだと激怒する状況は想像に難くない。
(聖徳太子が書いた(?)と言われるこの文言は単に両国の方角を表しただけと言われているが・・。)
歴史的には、中国は長期間先進大国であり日本は後進小国であった。
偶然か必然か日本が割と力を持つ時期には中国は大人しくなっている。
両者が並び立つことはまるで許されないかのように。
今「日出づる国」がどちらであるかは明白である。
胡錦濤主席は日本に対する認識として
「製造業、情報、金融などの分野で世界をリードし、世界一流の省エネ・環境保護技術を有している。これは日本国民の誇りであり、中国国民が学ぶべきものだ。」
とコメントした。
裏を読めば読めなくもないが素直に受け取るとしよう。
(私の読んだ裏、聞きたいですか?1つだけ「情報」「金融」???)
日中間の溝は決して小さくはない。
しかしながら、両国がいがみ合っていても日本にとって政治的経済的なメリットはない。
自分が死ぬまでの短い期間と地元の利権しか考えられない近視眼狭量政治家は国を滅ぼすから去れ!
これを読んでいる方にも(特に年配の方ほど)中国に対しては様々な思いがあるだろうことは理解している。
過去をほじくれば歩み寄ることは出来ない。
未来は未来の世代のためにある。
中国の若者も前主席の反日愛国教育により日本を誤解させられている面もあるはずだ。
少し時間は掛かっても若い人ほど問題意識を持って変われるはずだから。
中国も世界を知れば若い人を中心に徐々に変わっていくと期待したい。
キーワードは「未来志向」。
これ以上、日本の未来から日本自らが光を奪ってはならない。