NISA枠は初期2・3年の穴埋め要も5年1800万円分の最速埋めにこだわり過ぎない

株価の右肩上がりを前提にした場合に非課税枠のNISAを5年の最速で埋めてしまう方がその後の減税額で一番大きな恩恵がありますね。
 
でも、このような小学生にもわかる当たり前の言説を聞き入れすぎて何が何でも5年で1800万円埋めることが金科玉条になってしまっている人もいませんか?
 
前々回のエントリーでも書きましたが、5年で1800万円をNISAにラクラク突っ込める人の多くは旧NISAや特定口座から一時現金化して金融商品を移し替えているだけです。
運用期間が長期になればなる程1年や2年のズレに目くじら立てる必要はなく大きく構えていればいいし、株価は毎年必ずプラスで順調に上昇を続ける訳でもありません。
 
しかしながら、このズレが5年になると話は違ってきます。
5年後の株価が今より下回るなら景気もかなり冷え込んで長期的に実体経済もかなり厳しい期間となるはずです。
 
米国の株価が高い!今のPERは正当化されない!バブル気味!と言われても、では5年後の株価より高いのかと問われると(誰にもわからないが)Yesとはならないので、NISAでも枠一杯で買い入れるべきとなります。
 
NISAの使われない枠が翌年に復活する仕組みでも、生涯枠が1年分未満まで減らないと復活しないので、(昨年分も)今年使わない枠の復活は早くて2029年になります。
現状の株価が高く見えても、さすがに2029年の方が割安だと確信を持って言える人は少ないですね。
ということは、株価が高いと思っても今年2025年のNISA枠は全て埋めに行く方が無難です。
 
バフェットの言葉を借りるなら、特定口座ではバットを振らずに悠々と見送りチャンスボールを待ってもいいが、NISAなら次に投じられるボールを2029年まで待つ必要がある。
 
でも、2028年のNISA枠なら話は変わって来ます。
見送ってもそのNISA枠分は1年以内に復活するので2029年にチャンスボールを打ちに行っても良い。
 
ということで、私がザックリ考えるNISA穴埋めプランはこんな感じ。
 
1・2年目:(昨年と今年)はNISA枠を全て埋めに行く。
3年目  :基本全埋めだが枠が2-3年後に復活することは頭に入れてマーケット状況も鑑みて多少見送りの可能性はあり。
4・5年目:5年目なんて1日~1年後には枠復活だから見送りは問題なし無理しない。4年目は3年目と5年目の中間の考えで基本は全埋め方向もマーケットと資金状況を鑑みて判断。
 
結果として5年最速で埋められればベストだが金科玉条とはせず、6~7年掛けて埋めても全然問題ないと考えています。
 
5年間の前半は見送ると数年の枠お預けを食らうので、当初の2~3年はやり繰りを駆使して(質屋は使わず!?)埋めに行った方が良いですね。
1~2年のズレとなる2029年が視界に入って来る後半は無理して焦って株価水準無視して埋めに行く必要はないと思います。
 
金科玉条より柔軟性を重んじます!

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