2840は様子見推奨だったが?
iFreeETF NASDAQ100(コード:2840)は信託報酬税込0.11%に値下げして圧倒的最安値に躍り出ましたが、運用内容に疑問点があり24年12月の時点では様子見が無難と判断しました。
25年7月時点では運用内容と騰落率に改善が見られるものの、まだ尚様子見が無難と判断しました。
更に9カ月経過して26年3月末のデータで比較できるので、騰落率や運用内容を確認してみます。
野村1545ETFに1年騰落率で勝った!
大和の2840ETFを同類のNASDAQ100連動の代表である野村NEXT FUNDSの1545ETFとニッセイ投資信託と騰落率を比較します。(26年3月末基準)
3カ月間 6カ月間 1年間
ベンチマーク -8.1% +0.4% +27.9%
大和2840 -8.1% +0.3% +27.8%
野村1545 -8.1% +0.3% +27.6%
ニッセイ投信 -8.1% +0.3% +27.8%
大和2840が遂に1年騰落率で野村1545に勝ちました!
大和が1年で0.2%リードした要因として、信託報酬差0.11%(2840:0.11% vs 1545:0.22%)が騰落率差に寄与した結果であることは確かでしょう。
しかしながら、ニッセイ投信(信託報酬0.2035%)に対してはまだ優位に立った訳ではなく同一の騰落率でありますが、同一まで改善してことをまずは評価したいと思います。
また、ベンチマークに対してほぼ信託報酬で説明できる年間0.1%の劣後に収まっていれば優秀と言って良いでしょう。
総経費率の比較
総経費と言いながら、売買委託手数料等を含まないので信託報酬外のコストを網羅している訳ではないのですが、データを取りやすいので各ファンドの総経費率を比較します。
また、データは各ファンドの直近決算期間がベースとなるため比較期間は一致していないことには注意して下さい。
総経費率 信託報酬 その他経費
大和2840 0.22% +0.11% +0.11%
野村1545 0.31% +0.22% +0.09%
ニッセイ投信 0.21% +0.20% +0.01%
2840のその他経費率が一番高いのですが、1545との差は0.02%に過ぎず、純資産規模が1/10であることを鑑みると経費率が上がってしまうのは仕方のないこと。問題ない範囲だと思います。
ニッセイ投信の「その他経費率」は0%で表記されていましたが、掛からない訳がないので総経費率からの引き算で0.01%にしました。
ギリギリ0.005%未満なのですが、ETF2銘柄と比べても異常に低いですね。
総経費率では2840とほぼ同等になってしまうので、この2銘柄が年間騰落率も同等になるのは納得です。
3銘柄の年間騰落率差は総経費率の差でほぼ説明できます・・・が?
運用ではまだQQQと先物比率は抑えられてないが?
大和2840は騰落率も改善して順調に運用されたように見えますが、3月の月次レポートで資産構成比を確認するとまだ疑問符が浮かびます。
101銘柄の現物個別株式以外に、外国投資信託が28.5%、外国株式先物が4.5%を占めています。
外国投資信託は全てインベスコのQQQに投資されています。
この2つの要素が大和2840の騰落率を下げる要因と見ていたのですが、野村1545でも先物には1.5%投資しており、この程度の比率を先物に投じるのはよくあることなので、2840の4.5%は多めとは言え大きな影響は与えないと見てスルーします。
28.5%をQQQに投資すると、全てを現物個別株に投じた場合と比べ、0.057%の騰落率劣化要因(=QQQの経費率0.2% x 占有率28.5%)となり無視できないレベルです。
この影響による騰落率の劣化は確実にあるはずですが、0.1%未満なので隠れてしまっています。
また、昨年6月末の時点ではQQQ比率は1.4%まで下がっていて、今回まで毎月確認している訳ないので推移がわからず、騰落率に0.1%単位での影響を与えてないことから推測すると毎月30%近い高比率で組み入れられている訳ではないと思います。
年度末で特殊要因があったのかわかりませんが、経費率の掛かるQQQに頼っているようではせっかくの低信託報酬も相殺されてしまいます。
2840はNASDAQ100連動で有力な選択肢になり始めた?
引き続き継続的な騰落率とQQQ・先物組入れ比率は確認した方が良さそうですが、2840が低信託報酬に見合った騰落率を示すようになり、購入商品の候補に入って来たと思います。
(2840に興味ある人は今後の月次レポートで定期的に上記を確認した方が良いでしょう。)
それまでの騰落率劣化は酷かったですからね。
2840やニッセイ投信の総経費率0.2%前後が示すように、もう為替・購入手数料を支払って米国ETFでQQQ(経費率0.2%)を買うなんて長期的にも何らコストメリットのない無駄な労苦になりつつあります。
その本家を凌駕する低コスト国内商品の1つとして、信託報酬0.11%のiFreeETF NASDAQ100(コード:2840)の今後における高騰落率継続と運用改善に期待します!

